しまった・・・4Kテレビの選び方を間違えた・・・こんなはずじゃなかったのに・・・
うましハードウェアエンジニア歴15年で、HDMI機器の設計・開発を行っている映像のプロがです。4Kテレビの選び方を間違えて購入後に後悔する方が少なくありません。今回は、購入後に後悔することが多い実例をご紹介します。
プロ解説|4K液晶テレビ選び方の失敗の事例|見にくいと後悔
大画面にあこがれたけど大きすぎた
大輔さん(仮名:35歳)
「あこがれの大画面がこんなことになるなんて」
先日、妻と一緒に電器屋さんをのぞきに行きました。テレビコーナーは家族連れが多くて、子供の声とテレビの映像の音声が混ざって活気がありました。そこには32インチの小型なサイズから、75インチなどの大画面のサイズまで展示されており、野生のライオンの映像やハリウッドの宇宙を舞台にした映画が流されていました。
(やはり、4Kは高画質だな)
4Kの美しさに感動しました。実は、僕は見栄っ張りなところがあるんです。そのため、テレビは絶対に大画面にすると決めていました。テレビのことはよく分からないけど、大きい方が迫力があるし、友人達にも自慢できるかなと考えていたんです。
僕はテレビコーナーにいた店員さんにおすすめを聞いたんです。「お部屋は何畳ですか?」と聞かれたので僕は「8畳のリビングに置くテレビを探している」と伝えました。すると、店員さんは
「43インチくらいが良いかと思います」
そう勧めてくれました。しかし、43インチの隣に55インチや60インチのサイズがあると43インチがすごく小さく見えるんです。僕は
「60インチにします」
と、店員さんと妻に伝えました。すると、店員さんは「60インチはかなり大きいかと・・・」と心配そうな表情をして、妻も「うちのリビングには大きすぎない?」と僕に考え直すように言いました。でも、スポーツや映画を楽しむには60インチは必要だと思い、僕が押し切る形で60インチに決めて、妻にこう説得しました。
「大は小を兼ねるという言葉もある。ちょっと大きいくらいが良いよ」
僕はそう妻を説得して、60インチのテレビを購入しました。これで大画面で楽しめるし、友人達が来た時に自慢できると満足していましたが、そんな期待はすぐに後悔に変わりました。
8畳のリビングに置いた60インチは想像以上に大きかったんです
電器屋のテレビコーナーはスペースが広いので、そう感じませんでしたが、実際にうちのリビングに置くと、大きすぎて首を動かさないと全体を見ることができず、非常に疲れるんです。妻はそんな僕にこう言いました。
「だから、言ったじゃない!」
店員さんのアドバイスを押し切り、こちらの都合で購入したので、開封後は返品もできないと言われました。僕は、購入後に大画面だから良いわけではなく、部屋にあったサイズを選ぶことが重要なのだと知り、強く後悔しました。
ななめから見ると色がおかしい
涼子さん(仮名:28歳)
「料理や洗い物をしながら、きれいな映像が楽しめないのが不満です」
先日、主人と一緒に電器屋に4Kのテレビを選びに行きました。テレビコーナーには、たくさんのサイズのテレビがありましたが、私も主人もそこまでテレビについて詳しくないので、店員さんに「価格を優先でおすすめを」とお願いして、安い4Kテレビを紹介してもらいました。
安くても海外製のテレビは少し不安があったのですが、日本のメーカーの有名なブランドだったので安心だろうと思って購入したんです。部屋にちょうど良いくらいの43インチのテレビを購入しました。テレビに対して、まっすぐ置いたソファーから見る分には非常にきれいで迫力があって満足しています。さすがの4Kです。しかし、問題があるんです。
ななめ方向から見ると映像が白っぽくなるんです
キッチンから、リビングのテレビ自体は見れる位置にはあります。ただ、キッチンからではテレビの画面をななめ方向から見ることになるのですが、そうすると白っぽくなって色がおかしく見えるんです。
電器屋さんに返品できないか相談したんですが、電器屋からはこんな回答がありました。
「これは故障ではありません。仕様です。お客様のご都合による返品は未開封のみですので、今回の場合は返品対応はできません」
つまり、液晶パネルの種類によっては、これが普通で、不良品ではないので、返品はできないということでした。ちょっと高くても、キッチンで料理や洗い物をしながら、きれいな映像を楽しめるテレビを選べば良かったと後悔しています。

こちらに4K液晶テレビを選ぶ時の注意点をご紹介していますので、ぜひご覧ください。