ARC(オーディオリターンチャンネル)を簡単に解説・何が便利?メリット・eARCもご紹介・HDMI

ARCサムネ テレビ
質問する人
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テレビの『ARC』は、何に使うの?どんな便利なことがあるの?分かりやすく教えて欲しいな・・・

こんな質問にお答えします。

◆この記事の内容
・ARC(オーディオリターンチャンネル)について分かります
・eARCについても解説します
うまし
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映像機器の設計・開発エンジニアのうましが解説します。

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ARCを分かりやすく解説

ARCとは

ARCを解説する前に、まずは『HDMI』という規格について簡単にご紹介します。

僕(30代)が子どもの頃は、スーパーファミコンが大流行していました。スーパーファミコンでは、こんなケーブルを使っていました。黄色が映像、赤が音声(右)、白が音声(左)です。

ARC-3画像引用:Wikipedia

この3本のケーブル(RCA)は、『アナログ』と呼ばれるタイプの信号で、劣化しやすく画質はあまり良くありませんでした。HDMIは、この3本のケーブルと異なり、劣化しない『デジタル』の規格、しかも映像と音声を1本のHDMIケーブルで送ることができます。ARCはHDMIの機能の1つになります。

ARC-4画像引用:Wikipedia

ARCは、オーディオ・リターン・チャンネル(Audio Return Channel)のことで、HDMIの音声に関する便利な規格です。日本語に訳すと「音声が返る道」で意味が分かりづらいですが「音声を出すための機能」と考えてもらうと理解しやすいかと思います。

ARCのメリット

「ブルーレイプレイヤーとテレビを直接接続する」「音声はテレビのスピーカーで十分」という方は、ARCは特に意識する必要はありません。ARCの恩恵を受けるのは、サウンドバーなどのオーディオ機器を活用して「高音質を楽しみたい」という方です。

ARCのメリットは、使用するケーブル(光ケーブル)を減らせるということです。まずは、ARCに対応していない機器の接続をご紹介します。

ポイントは、テレビに搭載されているHDMIは『入力』ということです。そのため、テレビのHDMIからオーディオ機器に音声を送ることができません。そのため、音声を送るための『光ケーブル』を用意して、テレビからオーディオ機器に音声を送る必要があります。光ケーブルを用意する手間、そして配線が複雑でかさばります。

ARC-1画像引用:パナソニック

次は、ARCを活用した接続をご紹介します。ARC対応のHDMI入力は、音声を出力することが可能です。念のためにお伝えしておくと、テレビだけではなくオーディオ機器もARC対応であることが必要です。ARC対応の場合は、HDMIケーブル1本(光ケーブルは不要)で、テレビとオーディオ機器を接続することが可能になります。

ARC-2画像引用:パナソニック

ARC対応のHDMI入力には『ARC』の表記があります。ARCでの接続をご希望の方は、ARC対応のHDMIであることを確認して接続してください。

ARC-5

eARCとは

eARCの『e』はエンハンスド(Enhanced)、つまり強化されたARCのことで、データ量が多すぎて従来のARCでは送ることができないようなグレードが高い音声規格もeARCなら送ることが可能です。

例えば、映画館のような施設でも活用されている『ドルビーアトモス(立体音響技術)』もeARCなら送ることができます(オーディオ機器がドルビーアトモスに対応している必要があります)。

ARC-6画像引用:パナソニック

まとめ

「音声はテレビのスピーカーで十分」という方は、ARCの恩恵はないかと思いますが、「テレビはオーディオ機器に接続して迫力の高音質で楽しみたい」という方の場合は、光ケーブルを用意する手間もなくなり、配線もシンプルにすることができるARC(eARC)は、とても便利な技術かと思われます。知っていて損はないかと思いますので、ぜひARC、eARCのことは覚えておいてもらえればと思います。