
ゲーミングモニターの購入を検討中。
・EX3210R(BenQ)
・EX3210U(BenQ)
この2モデルの違いは何?注意点とかある?
こんな質問にお答えします。
・EX3210R/EX3210Uの違いや注意点を解説します
・ご希望に応じたおすすめモデルが分かります

映像機器の設計・開発エンジニアのうましが解説します
EX3210R/EX3210Uの特徴や違い
EX3210R(31.5インチ)、EX3210U(32インチ)は、サイズは似ているものの、それ以外はかなり個性が違うシリーズになっています。今回は、EX3210R/EX3210Uの違いをご紹介します。

2つのモデルの違いをより深く理解してもらうために、まずは簡単に共通点をご紹介します。
2つのモデルの共通点
本格的なゲーム用のスペック
EX3210R/EX3210Uは、応答速度が早く、FreeSync対応の機器と組み合わせると映像の乱れ(ティアリング)を抑制し、ストレスの少ない環境でゲームを楽しむことができます。さらに、リフレッシュレートが高いので、なめらかな映像でゲームを楽しむことができます。
EX3210R | EX3210U | |
応答速度(MPRT) | 1ms | 1ms |
最大リフレッシュレート | 165Hz | DP:144Hz HDMI:120Hz |
Free Sync | Premium Pro | Premium Pro |
ウーファー内蔵で低音も効いた音質
EX3210R/EX3210Uは、2Wのスピーカーを2系統と5Wのウーファーを内蔵していますので、より低音がしっかりとした音声でゲームを楽しむことができます。
リモコン付きで設定の変更も手軽に行える
モニターの設定変更を行う時、本体のボタンを何度もポチポチと押すのは結構手間です。EX3210R/EX3210Uは、リモコンで操作することができますので、モニターの設定変更をより手軽に行うことが可能です。
EX3210R/EX3210Uの違い
曲面/平面の違い
EX3210R/EX3210Uの最も大きな違いは「曲面か平面のどちらのタイプか」です。
EX3210U:平面タイプ
EX3210R:曲面タイプ
EX3210R(1000Rのカーブ)
画像引用:BenQ
EX3210R(1000R:半径1mのカーブ)は、人間の見え方に近く臨場感がある映像でゲームを楽しむことができますが、「慣れ」が必要で人によっては「酔う」こともあります。重要なので、くり返しになりますが「EX3210Rは曲面モニターである」という点をしっかりとご理解の上で購入してください。
画素数の違い
モニターは、画面に細かいドットが並べられており、1つ1つがさまざまな色に光ることで映像を表現します。この画面を構成するドットの数を画素数と呼びます。EX3210R/EX3210Uは、画素数が異なります。
◆EX3210R:WQHD(16:9)
・横2560 x 1440 個のドット
◆EX3210U:4K(16:9)
・横3840 x 縦2160 個のドット
ドットの数からも分かるように、EX3210Uの方がより繊細な映像を表現することが可能です。
液晶パネルの種類が違う
モニターは、採用している液晶パネルのタイプで映像の特性が大きく変わります。EX3210R/EX3210Uは、採用している液晶パネルのタイプが異なります。
EX3210R:VAパネル
EX3210U:IPSパネル
VAパネルは、正面からの美しさを重視した液晶パネルですが、画面に角度をつけてななめから見ると色が変色しやすいという特徴があります。VAパネルのEX3210Rを選ぶ時には、この点にはご注意ください。
接続ポートの違い
EX3210R/EX3210Uは、HDMIやDisplayPortの数は同じですが、USBハブの数に違いがあります。EX3210Uの方が、よりたくさんのUSB機器を接続することが可能です。
◆EX3210R
・HDMI2.0 x 2
・DisplayPort1.4 x 1
・USB Type-B x 1
・USB 3.0 x 2
◆EX3210U
・HDMI2.1 x 2
・DisplayPort1.4 x 1
・USB Type-B x 1
・USB 3.0 x 4
↑EX3210R(USB-Aは2個)
↑EX3210U(USB-Aが4個)
画像引用:BenQ
色彩の表現力の違い
EX3210R/EX3210Uは、どちらも一般的なモニターよりも対応している色の範囲(色域)が非常に広いという特徴がありますが、EX3210Uの方がより豊かな色彩を表現することが可能です。
EX3210R | EX3210U | |
対応色域 | P3 90% | P3規格 98% AdobeRGB 99% |
表示色 | 1670万色 | 10.7億色 |
一般的なモニターが対応しているsRGBよりも、EX3210R/EX3210Uは広い色彩(色域)の規格を基準にしています。
光の明暗の表現力の違い(HDRのグレード)
モニターは、室内と屋外、夜空と花火のような光の明暗を表現するのが得意ではありません。明るい方に合わせると暗い方が黒くつぶれたり、暗い方に合わせると明るい方が白く飛んでしまうことがあります。明るい部分と暗い部分をバランス良く表現する技術が『HDR』です。
HDR非対応①
外に合わせると室内が黒くつぶれる
HDR非対応②
室内に合わせると外が白く飛ぶ
HDR対応
室内と外のバランスが良い
画像引用:EIZO
どちらもHDRに対応していますが、EX3210Uの方がワンランク上のHDR規格に対応しているので、明暗の表現力が高くなっています。
・EX3210Q:DisplayHDR 400
・EX3210U:DisplayHDR 600
ご希望別のおすすめモデル

気になる商品はリンク先から『購入者のレビュー』だけでもチェックすることをおすすめします。貴重な情報が含まれていることがあり、意外に勉強になりますよ!
繊細な4Kでゲームを楽しみたい方:EX3210U
「4Kの繊細な映像でゲームをプレイしたい」という方には、EX3210Uがおすすめです。HDRもグレードが高く、4Kの繊細でなめらかな映像でゲームをプレイすることができます。非常に豊かな色彩を表現できるモニターなのでテレワークや動画鑑賞などの普段使いも快適に行うことができます。
曲面モニターで没入感のある映像を楽しみたい方:EX3210R
「臨場感のある映像を楽しみたいので曲面モニターが良い」という方には、EX3210Rがおすすめです。本格的なスペックと美しい映像で快適にゲームを楽しむことができます。ただし、曲面モニターは慣れが必要だったり、酔う方もおられるので、その点はご理解の上で選んでください。