タトゥーを入れて後悔した男の話|就職や結婚で不利

社会問題

タトゥーを入れて後悔した男の話|就職や結婚で不利

和真さん(仮名:24歳)

「百害あって一利なしとはこの事だね」

俺は熊本ではそこそこ良い高校に通っていました。偏差値は70を超えていたから、まあ勉強はできた方だと思う。両親は共に教師でね。2人はいつも俺に

「良い大学を出て良い会社に就職しなさい」

そんなことばかり言ってたけど、俺はそれが嫌で「俺はあんた達とは違う自由な人生を生きるんだ」とずっと考えていた。

そんな俺も大学受験を受けて俗に「旧帝国大学」と呼ばれる日本屈指の国立大学に合格した。友達や親戚、そして両親も「お前、すごいな!」とほめてくれたよ。まあ我ながら予備校にも通わずによく旧帝大にストレートで合格できたなとは思ったけどね。

大学時代、勉強はほとんどしなかった。俺が1番熱を入れたのは「ヒップホップ」だったよ。俺は親に勉強しろって言われてきた反動もあったのかもしれないけど、ちょっと悪ぶったイメージがあるヒップホップにのめり込んでしまった。毎週末クラブに通って仲間を作り、俺がステージに立つこともあった。まあ女の子にはモテたよね。モテまくったよ。

大学2年の時に仲間の1人が「タトゥー」を入れたのさ。右肩から右の二の腕にかけてアルファベットやドクロのデザインのものをね。それが仲間の間で「かっこいい」って評判になって雑誌にも載ったんだよ。それを見て俺も猛烈にタトゥーを入れたくなってね。そいつみたいな広範囲なタトゥーは抵抗があったから左手の甲に大きな星のタトゥーを入れたんだ。仲間からは

「お前もタトゥー入れたの?かっこいいじゃん!」

そんなふうにほめられてとにかく気持ち良かった。この時、まさかこのタトゥーが俺の人生を大きく左右することになるなんて想像もしなかったよ。

大学3年の時、同級生と温泉で有名な観光地に旅行に行ったんだけどさ。温泉施設の受付で俺はスタッフの人に声をかけられた。

「お客様はタトゥーを入れておられるようですが他のお客様のご迷惑になりますのでご利用はご遠慮下さい」

友達も驚いていたよ。だって温泉を目的に旅行に来たのに肝心の温泉に入れないなんてね。何しに来たんだよってなるじゃん。友達が温泉に入っている間、俺はずっとロビーで待ってたよ。その他にもプールもサウナもダメなんだ。俺はサウナが大好きだったからかなり痛かった。でも、それ以上に困ったことがあったんだ。

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