高専に行って良かった|卒業生が受験対策や就職先を解説

育児と教育

高専に行って良かった|卒業生が受験対策や就職先を解説

こんな人に向けた記事です
・高専の「詳しい」情報を知りたい
・高専の卒業生の本音を知りたい

うましです。僕は高専を卒業後にエンジニアとして就職しました。最近、高専について聞かれることが増えました。

・高専に行って良かった?
・同級生の就職先は?
・公務員になれる?
・進学できる?
・受験対策は?

今回は、ネットで検索すると出てくるような情報は少なめで、意外に知られていない高専のことについてご説明させて頂きたいと思います。



まず簡単に高専をご説明

高専とは「高等専門学校」の略です。高等専門学校という名前ではありますが、高校を卒業してから行く美容師などの専門学校とは異なり、短大や大学と同じ高等教育機関と定義されています。

一言でいうとエンジニア(技術者)を養成するための教育機関です。

中学校を卒業後の5年間、さらに学びたい場合は『専攻科』に進むと追加で2年行くことができます。

専攻科に進み、大学評価・学位授与機構の定めた条件を満たした者は、同機構に申請して『学士』の学位を得ることができて大学の学部卒業生と同じ扱いとなり、大学院に進学することもできます。注意して頂きたいのは、専攻科を終了するだけで大卒資格が無条件でもらえる訳ではなく、先述の条件を満たした場合のみ大卒同等になるということです。僕のクラスメイトで専攻科に進んだものの、条件を満たせず大卒扱いにならなかったものもいます。

また、学費が年間23万4,600円と公立大学の年間53万5,800円と比較すると半額以下であるという特徴もあります。(2021年現在)

就職について

僕は機械が専門の学科に進学したので、クラスメイトの多くはトヨタ、日産、シャープ、東芝、パナソニック、ファナックなど、日本を代表する機械、電機の企業に就職しました(今は経営不振のものも含まれていますが当時は優良企業でした)。

もちろん、一般的には知られていない企業に就職したクラスメイトも多いですが、基本的には優良企業がほとんどです。ちなみに僕はバイクが好きだったのでヤマハに新卒で就職しました。

他の学科の同級生は、セキスイハイム、花王、日立などに就職しました。基本的にその業界の有名企業が多かったです。先輩の中には清水建設という日本を代表するゼネコンの幹部になった方もおられます。

高専が就職に有利と言われる理由は早くから専門教育を受けることだけではありません。

『学校推薦』という強力な武器があるからです。

学校推薦とは「他の会社と同時に就職活動は行いません。内定をもらったら絶対に御社に行きます」と約束する代わりに非常に有利に就職の内定を獲得できるという方法です。

学校推薦の他に『自由応募』という方法もあります。これは大学生のように自分で就職活動をする方法で、学校推薦のような制約はありません。

実際に僕のクラスメイトでトヨタの技術系の会社を自由応募で受けて4次試験くらいまで通過して100名以上の応募の中から合格者3人の中に入ったのがいました。一緒に面接の練習を良くしていたのは良い思い出です。

また公務員を希望する人も当然います。その場合は自分で手続きをして、願書を提出して受験すれば公務員も目指せます。肌感覚ではありますが、同級生では他の学科の女子を中心に5人くらいは公務員希望者がいて市役所などに就職しました。

かなりまれのケースですが、クラスメイトの中には、専攻科→大学院(博士)のまで進学して母校の教員になったのもいます。部活の顧問が大変と漏らしていました。

ただ、銀行や公立学校の先生などは不可能ではないにしてもかなり厳しいかと思います。公立の教員を目指すのであれば、3年生(高校3年生と同じ年齢)の時に自分で準備してセンター試験を受けたり、大学受験の対策をして、3年生を終了後に大学1年から普通高校の卒業生に交じって同じように大学に入学をする必要があります。

高専は完全に理系、その後は企業に就職することに特化しているため、公立の教師を目指す方は高専ではなく、進学校に進むことをおすすめします。

進学について

5年間の学習を終了後、進学を希望するクラスメイトの半分以上は先述した『専攻科』に進学しました。キャンパスも同じですし、先生も変わらないので環境の変化も少ないのがメリットだと思います。

一定の成績をキープしていると、国立大学の3年生から編入するという方法もあり、実際に編入したクラスメイトもいます。

さらに、僕のクラスメイトの中には、夢をあきらめきれず、5年間を卒業後に、大学の文学部を受け直して大学1年生からやり直し、国際線のパイロットになったのがいます。このように、5年を終了してもまだ20歳なので「こちらの道に進みたい」ということで、軌道修正する同級生も中にはいました。

受験対策

高専は『推薦入試』と『一般入試』があります。推薦入試はその高専によって条件が異なるようですので、別途ご確認をお願いして、今回は一般入試についてご説明したいと思います。

全国の高専の偏差値は47~69とかなり幅がありますが、中学校の成績で少なくとも上位15%くらいは確保しておきたいところです。ちなみに僕は中学校時代の成績は国語が平均点を下げていましたが、上位5%くらいでした。それでも僕はギリギリだった気がします。

ちなみに僕は高専を受験するにあたって塾には行きませんでした。高専の『過去問』を解いて、分からないところを中学校の先生に質問するという方法で合格しました。塾に行く、行かないはご本人とご家族の状況次第ですが、過去問は解いておくことを強くおすすめします。

高専の入学試験は理数が得意な人が受験することが多いので、普通の問題ではみんなが高得点を取ってしまうので、力の差が分かりません。そのため、特に理数は点数が取りづらいような癖のある問題が多いです。初めて見たら「何だこれ?」と思うようなユニークな問題が出てきます。

高専の入学試験のユニークな問題は学校の教科書や進学校向けの塾ではカバーしづらい部分かと思います。価格も2,000円前後と決して高くはないので慣れるためにも過去問は早い段階で必ず解いて慣れておくことをおすすめします。

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僕は子供にも高専はすすめられる

僕は高専を卒業しましたが、子供から進路を相談されたら

「僕は高専はすごくおすすめだよ」

そう答えます。高専を卒業した僕が感じるのは、高専は知名度は低いですが、高専を知っている方たちからの評判はすごく良いというイメージがあります(恐縮ですが)

就職時だけでなく、妻と結婚する時も妻の親族の方たちから、やたらと評価が良くて「高専を卒業して良かった」と感じることが少なくありません。

まだ頭が柔らかい時期から、専門教育が取り入れられる環境は本当に恵まれていると思いますし、企業の第一線で重宝されている卒業生が多いと聞きます。高専にご興味をお持ちの方にこの情報がお役に立てばと思います。読んで頂きありがとうございました。