ゲーミングモニターの購入を検討中。
・G272QPF(MSI)
このモデルはどんな特徴のモニター?注意点とかある?
こんな質問にお答えします。
・G272QPFの特徴や注意点をご紹介します
映像機器の設計・開発エンジニアのうましが解説します
G272QPFのレビュー
G272QPFは、パソコン本体や関連製品の販売を行っているMSIのモニターです。今回は、G272QPFの特徴や注意点をご紹介します。
特徴や注意点
普段使いも快適なIPSパネルを採用
モニターは、採用する液晶パネルの種類によって映像の特性が大きく変わります。モニターで採用されることが多いTNパネル、VAパネルは、ななめから見ると色が変わりやすいという特徴があります。G272QPFは、2560 x 1440(画素数)の『IPSパネル』と呼ばれるタイプの液晶パネルを採用しています。
IPSパネルは、画面をななめから見ても色の変化が少ない(視野角が広い)ので、ゲームだけではなく事務作業や動画の視聴などの普段使いも快適に行うことができます。
本格的なゲーミングのスペック
G272QPFは、高速のリフレッシュレート(DPでOC時に最大170Hz)、応答速度が1ms(GtG)なので、なめらかでぶれを抑えた映像でゲームを楽しむことができます。
また、G-SYNC Compatibleにも対応していますので、ティアリング(映像の乱れ)を抑えた安定した映像で快適にゲームをプレイできます。
光の明暗を美しく表現するHDR対応ですが注意が必要
モニターは、夜空と花火、室内と屋外のような光の明暗が大きい映像を表現するのは苦手です。明るい方に合わせると暗い部分が黒くつぶれてしまったり、暗い部分に合わせると明るい部分が白く飛んでしまいます。光の明暗が大きい映像をバランス良く表現する技術が『HDR』です。
HDR非対応①
外に合わせると室内が黒くつぶれる
HDR非対応②
室内に合わせると外が白く飛ぶ
HDR対応
室内と外のバランスが良い
画像引用:EIZO
G272QPFは、HDR対応のモデルになっていますので、光の明暗もきれいに表現してくれます。ただし、DisplayHDRなどのようなしっかりとした規格には非対応ですので「HDRにとりあえず対応している」というくらいに考えておき、過度の期待はしない方が良さそうです。
スピーカーはなし
ゲーミングモニターは、スピーカーを搭載していないモデルも多いのですが、G272QPFもスピーカーを内蔵していないモデルです。そのため、ヘッドホンや外付けスピーカーをご用意してもらう必要がありますのでご注意ください。
位置調整を細かく調整しやすい
G272QPFは、チルト、スイベル、高さ調整、ピボット(縦回転)に対応していますので、疲れにくい状態に細かく調整することが可能です。
HDMIは2560 x 1440 144Hzまで
リフレッシュレート170Hzで楽しむためには、DisplayPort接続およびOC(オーバークロック)に設定する必要があります。HDMIは最大で144Hzまでですのでご注意ください。
G272QPFはこんな方におすすめ
「普段使いもきれいな映像で楽しめる本格的なゲーミングモニターが良い」という方には、MSIのG272QPFはおすすめです。ただし、スピーカーを内蔵していない点、HDRに過度の期待はしない方が良い点、HDMI入力は144Hzまでなどにはご注意ください。
気になる商品はリンク先から『購入者のレビュー』だけでもチェックすることをおすすめします。貴重な情報が含まれていることがあり、意外に勉強になりますよ!
G272QPFの仕様
型番 | G272QPF |
画面サイズ | 27インチ |
解像度 | 2560 x 1440 |
パネル方式 | IPS (ノングレア) |
リフレッシュレート | HDMI:最大144Hz DP:最大165Hz ※DP-OC時:最大170Hz |
応答速度 | 1ms (GtG) |
HDR | 対応 |
スピーカー | なし |
ヘッドホン出力 | あり |
VESAマウント | VESA100 |
外形寸法 ※スタンド含む |
61.3 x 23.4 x 40.5 cm |
本体重量 ※スタンド含む |
6.7 kg |
位置調整 | チルト、スイベル、高さ、ピボット |
VRR | G-SYNC Compatible |
インターフェース | DisplayPort x 1 HDMI x 2 |
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