ゲーミングモニターの購入を検討中。
・32C6X(MSI)
このモデルはどんな特徴のモニター?注意点とかある?
こんな質問にお答えします。
・32C6Xの特徴や注意点をご紹介します
映像機器の設計・開発エンジニアのうましが解説します
32C6Xのレビュー
MSIは、パソコン本体や関連製品の販売を行っている台湾の企業です。今回は、32C6Xの特徴や注意点をご紹介します。
特徴や注意点
曲面モニターでより臨場感のある映像を楽しめる
32C6Xは、曲面タイプ(1500R:半径1.5mのカーブ)のゲーミングモニターになっています。
曲面モニターは、人間の見え方に近く臨場感がある映像でゲームを楽しむことができますが、「慣れ」が必要で人によっては「酔う」こともあります。曲面モニターの購入を検討する際には、この点をご理解の上で購入することを強くおすすめします。
VAパネルを採用している点は注意
モニターは、採用する液晶パネルの種類によって映像の特性が大きく変わります。モニターで採用されることが多いTNパネルやVAパネルは、ななめから見ると色が変わりやすいという特徴があります。32C6Xは、1920 x 1080(画素数)の『VAパネル』を採用しているモデルになります。
VAパネルは、正面からはコントラスト(色のメリハリ)が引き締まった美しい映像を楽しむことができますが、IPSパネルと比較するとななめから見た時に色が変わりやすい(視野角がせまい)というポイントはご理解の上で選ぶようにされてください。
本格的なゲーミングのスペック
32C6Xは、高速のリフレッシュレート(最大250Hz)、応答速度が1ms(MPRT)なので、なめらかでぶれを抑えた映像でゲームを楽しむことができます。
また、Adaptive-Syncにも対応していますので、ティアリング(映像の乱れ)を抑えた安定した映像で快適にゲームをプレイできます。
光の明暗を美しく表現するHDR対応
モニターは、夜空と花火、室内と屋外のような光の明暗が大きい映像を表現するのは苦手です。明るい方に合わせると暗い部分が黒くつぶれてしまったり、暗い部分に合わせると明るい部分が白く飛んでしまいます。光の明暗が大きい映像をバランス良く表現する技術が『HDR』です。
HDR非対応①
外に合わせると室内が黒くつぶれる
HDR非対応②
室内に合わせると外が白く飛ぶ
HDR対応
室内と外のバランスが良い
画像引用:EIZO
32C6Xは、HDR対応のモデルですので光の明暗もきれいに表現してくれます。
位置調整はチルトのみ
32C6Xは、チルトしか調整できません。高さ調整、スイベル、ピボットは非対応です。そのため、「モニターを細かく調整したい」という方はご注意ください。
※チルトのみ対応です
スピーカーはなし
ゲーミングモニターは、スピーカーを搭載していないモデルも多いのですが、32C6Xもスピーカーを内蔵していないモデルです。そのため、ヘッドホンや外付けスピーカーをご用意してもらう必要がありますのでご注意ください。
USB Type-Cは非対応
PD対応のUSB Type-Cを搭載したモニターの場合は、映像と電源供給を行うことができるため、配線をすっきりとまとめることができます。32C6Xは、USB Type-Cを搭載していないモデルです。ご注意ください。
32C6Xはこんな方におすすめ
「普段使いもきれいな映像で楽しめる曲面のゲーミングモニターが良い」という方には、MSIの32C6Xはおすすめです。ただし、曲面モニターは慣れが必要で「酔う」場合がある点、スピーカーを内蔵していない点、USB Type-Cは非対応の点などはご注意ください。
気になる商品はリンク先から『購入者のレビュー』だけでもチェックすることをおすすめします。貴重な情報が含まれていることがあり、意外に勉強になりますよ!
32C6Xの仕様
型番 | 32C6X |
画面サイズ | 31.5 インチ ※1500R |
解像度 | 1920 x 1080 |
パネル方式 | VA(非光沢) |
リフレッシュレート | DP:最大250Hz HDMI:最大240Hz |
応答速度 | 1ms (MPRT) |
HDR | 対応 |
スピーカー | なし |
ヘッドホン出力 | あり |
VESAマウント | VESA100 |
外形寸法 ※スタンド含む |
71.0 x 25.0 x 50.8 cm |
本体重量 ※スタンド含む |
5.4 kg |
位置調整 | チルト |
VRR | Adaptive-Sync |
インターフェース | DisplayPort x 1 HDMI x 2 |