Amazon初売りはこちら

大型自動二輪の免許を取って燃え尽き症候群になった話

大型自動二輪サムネ バイク
スポンサーリンク

大型自動二輪の免許を取って燃え尽き症候群になった話

バイクへのリターンと大型バイクへのあこがれ

18歳で普通自動二輪の免許を取得し、250ccのバリオス2に2年ほど乗り、20歳で就職と同時にバイクを降りて自動車メインの生活を送っていました。

40歳になり、妻から「趣味としてまたバイクに乗ってみたら」と勧められて、YBR125を購入。久しぶりのバイクは本当に楽しくて、雨の日以外は、平日の通勤、休日は近場をツーリングと毎日のように乗っていました。ある日、レンタルバイクで350ccのGB350に乗ったことがきっかけで、

「人生経験にもっと大きいバイクに乗ってみたい」

という欲が出てきました。特に興味があったのは、Z900RS、Z650RS、CB1000Fあたり。ただ、これらのモデルは、非常に高額なので、少し古めのモデルであるCB750、VT750S、SV650らへんを日替わりで

「あれも良いな。これも良いな」

と考える毎日。この頃が1番楽しかったのを覚えています。妻に相談し、2025年12月末、大型自動二輪の免許を取得のために自動車学校に入学することにしました。

自動車学校での教習について

僕が入学したのは、熊本県内でもトップクラスの知名度を誇るT自動車学校です。先生が優しくて丁寧で、とても良い自動車学校でした。僕は、普通自動二輪の免許を持っていたため、第1段階が5時間、第2段階が7時間、合計たったの12時間だけでした。

教習車は、NC750Xです。20年ほど前に、僕が普通自動二輪を取得したとき、大型自動二輪の教習車といえば、ネイキッドの王道であるCB750というイメージがあったので、NC750Xのクロスオーバーというか、アドベンチャーというか、カウル付きのあの外見は最初はとても違和感がありました。

NC750Xは、初めて大型に乗った僕でも教習所内のコースをそれなりに走行できるとても素直なバイクでしたが、とても重くて取り回しが大変、カーブや低速時には車体の重さを感じ「毎日乗りたいバイクではないな」と毎時間、心の中でつぶやきました。

第1段階のみきわめ、第2段階のみきわめはあっさりと合格。卒業検定前の教習で、ハーレーのXL883R(俗にパパサンと呼ばれるモデル)にも乗りました。初めて乗ったハーレーは車体が非常に重くて半クラッチを少しつなぐとグッと前に出て乗りにくく、音だけがでかくて、もう2度と乗らなくて良いと思いました(ハーレー乗りの方、ごめんなさい)

教習はストレートで進み、卒業検定の日も決まりました。Yahoo!天気では、1週間前まで卒業検定の日は快晴の予報でしたが、当日は荒れてみぞれが混じった雨が降っていましたが、無事に合格。僕は、ついに大型自動二輪免許を手にしました。

待望の大型自動二輪取得…のはずが

さて、大型自動二輪免許を取得し、世の中の全てのバイクを運転できる資格を得ることができました。

しかし…です。

あこがれていた大型自動二輪の免許を取得したとたんに大型バイクに乗りたいという欲求が完全に消え失せました。毎日、日替わりであれに乗りたい、これに乗りたいと考えていた頃の大型バイクへのあこがれがなくなり、自分でもとまどいました。

現物を見たら、また乗りたい気持ちが戻ってくるかもと思い、レッドバロンに行って大型バイクをながめて見たのですが、大型バイクへのあこがれを取り戻すことはありませんでした。

あこがれと現実のギャップ

自動車学校に通うまで、僕は大型自動二輪のきれいな部分だけを見て強いあこがれを抱いていました。

・圧倒的なパワー
・大きく迫力のある車体
・それを操作する自分

こんなことを想像して大型バイクに対するあこがれを強めていました。しかし、教習所に通いながら大型バイクのネガティブな部分も身をもって知りました。

・とにかく重すぎて取り回しが大変
・毎時間の教習後の疲労
・毎日こんな重いバイクに乗りたくないという心の声
・ハーレーが想像以上に乗りにくかった現実

それらに直面しても自動車学校に入学してからは「入学したのだから免許を取得しないといけない」という義務感を感じ、卒業するまではなんとか頑張らないといけないと自分に言い聞かせていました。しかし、あこがれが義務に変わった瞬間に「大型バイクに乗りたい」という気持ちは少しずつ失われていきました。

そして、「大型自動二輪の免許取得」という、大きな区切りに到達したことで目的を失い、大型バイクに対して燃え尽き症候群のようになり、大型バイクのことを考えることも嫌になってしました。

僕を救ってくれたのは愛車のYBR125

大型自動二輪の免許を取得し、すべてのバイクに乗る権利を得ることができました。僕は心から確信したことがあります。

「結局、自分に合っていたのはYBR125だった」と。

大型自動二輪の教習でくたくたになり、「毎日750ccには乗りたくないな」と思っていた僕が、その疲れた体で気晴らしにと思って、乗っていたのが所有していたYBR125でした。軽い車体はとても扱いやすく、750ccの教習で疲れた僕を癒してくれるバイクでした。

僕は大型バイクを否定したいのではありません。ただ、僕にとっては

・くたくたに疲れる750cc
・癒しをくれるYBR125

どちらが、僕の人生を豊かにしてくれるかは明白でした。笑顔になれるバイクは、最も身近なところにありました。

YBR125は、バイクに詳しい方からは「中華製でしょ?」と、言われることも多いです。同じクラスのCB125Rやグロム、ハンターカブなどと比べると「安物」という印象を持っている人も少なくない気がします。

しかし、「何のためにバイクに乗るのか?」を自問自答した時に「笑顔になるため」だと僕は感じたんです。僕にとっては、笑顔になれるバイクがYBR125だったというだけです。他人の目よりも自分が乗りたいバイクに乗ることこそが、バイクの最高の楽しみ方ではないかと、750ccの教習で強く感じたことでした。そして、僕はこんなように考えるようになりました。

「大型自動二輪を取得したから、大型自動二輪に乗らないといけないわけではない。11万円ほどの教習料でNC750XやハーレーのXL883Rに乗る経験ができた。その経験のために料金を払った。元はもう取った」

そう考えるようにしました。「大型自動二輪を取得したから大型バイクに乗らないといけない」と自分を縛り付けるのは、やはりおかしな話です。大型自動二輪の免許が逆に自由を制限するものであってはいけないと思います。

大型自動二輪を取得して感じたのは、自分は取得する技量はあったけど、自分に最適なのは125ccということでした。それを知るためにも大型自動二輪を取得して良かったと感じました。

大型自動二輪の卒業検定は、僕にとって「大型バイクへのあこがれを卒業するための検定」だったのかもしれません。「本当に楽しいバイクとは何か」を自分なりに考えるきっかけになりました。

それに、自動車学校で学んだ教習は本当に有意義なものでした。大型自動二輪の免許の取得に関しては本当に良い経験ができたと思います。これからは、大好きなYBR125と人生を共に歩んでいきたいと思います。