ゲーミングモニターの購入を検討中。Pixioの
・PX277 Prime
・PX279 Prime
この2モデルの違いは何？注意点とかある？
こんな質問にお答えします。
・PX277 Prime/PX279 Primeの違いや注意点を解説します
・ご希望に応じたおすすめモデルが分かります
映像機器の設計・開発エンジニアのうましが解説します
PX277 Prime/PX279 Primeの特徴や違い
PX277 Prime/PX279 Primeは、どちらもPixioのゲーミングモニターです。今回は、違いと合わせて注意点もご紹介します。
違いをより深く理解してもらうために、まずは共通点を簡単にご紹介します。
PX277 Prime/PX279 Primeの共通点
普段使いも快適なIPSパネルを採用
モニターは、採用する液晶パネルの種類によって映像の特性が大きく変わります。モニターで採用されることが多いTNパネル、VAパネルは、ななめから見ると色が変わりやすいという特徴があります。PX277 Prime/PX279 Primeは、どちらも『IPSパネル』と呼ばれるタイプの液晶パネルを採用しています。
IPSパネルは、画面をななめから見ても色の変化が少ない（視野角が広い）ので、ゲームだけではなく事務作業や動画の視聴などの普段使いも快適に行うことができます。
光の明暗を美しく表現するHDR対応
モニターは、夜空と花火、室内と屋外のような光の明暗が大きい映像を表現するのは苦手です。明るい方に合わせると暗い部分が黒くつぶれてしまったり、暗い部分に合わせると明るい部分が白く飛んでしまいます。光の明暗が大きい映像をバランス良く表現する技術が『HDR』です。
HDR非対応①
外に合わせると室内が黒くつぶれる
HDR非対応②
室内に合わせると外が白く飛ぶ
HDR対応
室内と外のバランスが良い
画像引用：EIZO
PX277 Prime/PX279 Primeは、HDR対応のモデルになっています。
スピーカーはなし
ゲーミングモニターは、スピーカーを搭載していないモデルも多いのですが、PX277 Prime/PX279 Primeもスピーカーを内蔵していないモデルです。そのため、ヘッドホンや外付けスピーカーをご用意してもらう必要がありますのでご注意ください。
位置調整はチルトのみ
PX277 Prime/PX279 Primeは、どちらもチルトしか調整できません。高さ調整、スイベル、ピボットは非対応です。そのため、「モニターを細かく調整したい」という方はご注意ください。
PX277 Prime/PX279 Primeの違い
画面を構成するドット（画素数）の違い
モニターは、画面に細かいドットが並べられており、1つ1つがさまざまな色に光ることで映像を表現します。この画面を構成するドットの数を画素数と呼びます。PX277 Prime/PX279 Primeは、画素数が異なります。
◆PX277 Prime：WQHD
・横2560 x 縦1440 個のドット
◆PX279 Prime：フルHD
・横1920 x 横1080 個のドット
PX277 Primeの方がドットの数が多いので、細かい部分もより繊細な映像を表現することが可能です。
映像入力ポートの仕様の違い
テレビやモニターは、パラパラ漫画のように1秒間に60回（60Hz）の画像を切り替えて動きを表現しています。この1秒間に切り替える回数をリフレッシュレートと呼びますが、リフレッシュレートが高い方が、よりなめらかな映像を楽しめます。
PX277 Prime/PX279 Primeは、映像入力ポートの仕様に違いがあります。
◆PX277 Prime
・HDMI（最大144Hz）x 2
・DP（最大165Hz）x 1
◆PX279 Prime
・HDMI（最大240Hz x 1
・HDMI（最大120Hz）x 1
・DP（最大240Hz）x1
PX279 Primeの方が最大リフレッシュレートが高いので、よりスムーズでなめらかな映像を楽しむことができます。
ご希望別のおすすめモデル
気になる商品はリンク先から『購入者のレビュー』だけでもチェックすることをおすすめします。貴重な情報が含まれていることがあり、意外に勉強になりますよ！
なめらかな映像で本格的にゲームを楽しみたい方：PX279 Prime
「なめらかな映像で本格的にゲームを楽しめるスペックが高いゲーミングモニターが良い」という方には、PX279 Primeがおすすめです。最大240Hzのなめらかでスムーズな映像でゲームを楽しむことができます。
より繊細な映像でゲームを楽しみたい方：PX277 Prime
「より繊細な映像を表現できるモニターが良い」という方には、PX277 Primeがおすすめです。IPSパネルを採用し、さらに2560 x 1440とドット数が多いので細かい部分もより繊細に表現してくれます。
仕様の違い
| 型番 | PX277 Prime | PX279 Prime |
| 画面サイズ | 27インチ | 27インチ |
| 解像度 | 2560 x 1440 | 1920 x 1080 |
| パネル方式 | IPS（非光沢） | IPS（非光沢） |
| リフレッシュレート | DP：最大165Hz HDMI：最大144Hz |
DP/HDMI1：最大240Hz HDMI2：最大120Hz |
| 応答速度 | 1ms（MPRT） | 1ms（GtG） |
| HDR | 対応 | 対応 |
| スピーカー | なし | なし |
| イヤホン出力 | あり | あり |
| VESAマウント | 100 x 100 mm | 100 x 100 mm |
| 外形寸法 | 61.6 x 46.5 x 25.2 cm | 61.6 x 46.5 x 25.2 cm |
| 本体重量 | 4.78 kg | 4.78 kg |
| 位置調整 | チルトのみ | チルトのみ |
| VRR | FreeSync Premium | FreeSync Premium |
| インターフェース | DisplayPort x 1 HDMI x 2 |
DisplayPort x 1 HDMI x 2 |
なめらかな映像で本格的にゲームを楽しみたい方：PX279 Prime
より繊細な映像でゲームを楽しみたい方：PX277 Prime