テレビの購入を検討中。
・C655シリーズ(TCL)
・C755シリーズ(TCL)
この2つのシリーズの違いは何?注意すべき点とかある?
こんな質問にお答えします。
・C655/C755シリーズの違いと共通する注意点をご紹介します
映像機器の設計・開発エンジニアのうましが解説します
C655/C755の違いや注意点
TCLは、テレビ販売台数が世界2位(2022〜2023年)になるほど、世界中で愛される中国の企業です。今回は、C655/C755シリーズの違いを解説します。
C655/C755の違い
高画質を実現するmini LED採用の有無(C755のみ)
テレビの画質の良さを判断する1つの基準に「黒をしっかりと黒く表現できるか」という項目があります。液晶テレビは、バックライトと呼ばれる光を当てて映像を映し出しますので、夜空などの映像の黒い部分も白っぽくなりやすいという特徴があります。
C755シリーズは『Mini LED』を採用することで、光を当てる範囲を細かく制御することができるので、より黒をしっかりと黒く表現します(C655は非採用)
スポーツもなめらかに楽しめる倍速対応の有無(C655の43V型/50V型は倍速非対応)
テレビは1秒間に60コマの画像を切り替えて動きを表現していますが、スポーツなどの動きが速い映像ではコマが足りずにカクカクとした印象の映像になる場合があります。コマとコマの間に中間の補正画像を生成して追加して、1秒間に120コマにすることで、よりなめらかな映像にするのが『倍速』と呼ばれる機能です。
C755シリーズは、全サイズが倍速対応ですが、C655シリーズの43V型/50V型は、倍速機能は非対応のモデルです。ご注意ください(C655も55V型以上は倍速対応)
HDMI入力が144Hz対応の有無(C655の43V/50V型は非対応)
先述しましたが、テレビはパラパラ漫画のように1秒間に60コマの画像を切り替えて動きを表現していますが、激しい動きのゲームではコマが足りずにカクカクとした印象の映像になる場合があります。
C755シリーズは、全サイズでゲームモード時に144Hz(1秒間に144回)のなめらかな映像でゲームを楽しむことができますが、C655シリーズは55V型以上のみが144Hzに対応しています(C655の43V/50V型は非対応)
AMD FreeSync Premium Pro対応の有無(C755のみ)
C755シリーズは、AMD FreeSync Premium Proにも対応していますので、AMD社のビデオカードを搭載したゲーム機と組み合わせた場合、ティアリング(映像の乱れ)を抑えた安定した映像で快適にゲームをプレイできます(C655は非対応)
C655/C755の共通の特徴
QLEDで豊かな色を表現
C655/C755シリーズは『QLED』を採用しているのが大きな特徴です。QLEDは、バックライトに青色LEDを使用することで、通常の液晶パネルよりもより豊富な色を表現できる技術です。そのため、C655/C755シリーズでは深みのある色彩を楽しむことができます。
ネット動画もテレビの大画面で楽しめる
C655/C755シリーズは、Google TVを内蔵しているので、ご自宅の無線LAN(Wi-Fi)に接続するとネット動画もテレビの大画面で楽しむことができます。
Google TV対応
豊富なネット動画も楽しめます
画像引用:TCL
C655/C755シリーズの注意点
ななめから見ると白っぽくなりやすい
C655/C755シリーズは、正面から見るとコントラスト(色のメリハリ)がしっかりとした映像を楽しめますが、ななめから見ると白っぽくなりやすい『VAパネル』を採用しています。
そのため、お部屋のレイアウトの関係で「テレビをななめから見る機会が多い」という方は、ご注意ください。
ご希望別のおすすめシリーズ
気になる商品はリンク先から購入者のレビューだけでもチェックすることをおすすめします。貴重な情報が含まれていることがあり、意外に勉強になりますよ!
価格を抑えて高画質なテレビを購入したい方:C655シリーズ
「価格を抑えて高画質な4K液晶テレビを購入したい」という方には、C655シリーズがおすすめです。QLED対応で深みのある色彩をお求めやすい価格で楽しむことができます。
より美しい映像が楽しめるテレビが良い方:C755シリーズ
「より美しい映像が楽しめる4K液晶テレビが良い」という方には、C755シリーズがおすすめです。mini LEDを採用しているので、より美しい映像を楽しむことができます。