
テレビの購入を検討中。ハイセンスの4K液晶テレビに興味があるけど、製品が多すぎて区別がつかない・・・仕様の違いを知りたいな。あと、おすすめモデルも知りたい。
こんな質問にお答えします。
・ハイセンスの全4K液晶モデルの違いが分かります
・悩んだ時、ご希望に応じたおすすめモデルをご紹介します

ハードウェアエンジニア歴15年、映像機器の設計・開発エンジニアのうましが解説します。
全4K液晶テレビ違い比較
ハイセンスの4Kテレビですが、国内メーカーと比較するとラインナップが多すぎて「何が違うの?」と混乱される方も少なくないかと思います。今回は細かい部分は省略して機能の違いをご紹介します。
大きく2つのタイプに分けられる
ハイセンスの4K液晶テレビは大きく分けて2つのシリーズに分けられます。
①ULED 4K
②UHD 4K
この2種類です。かなり個性が異なりますので、価格だけで判断して後悔しないように違いを理解することをおすすめします。
ULED 4K
ハイセンスの4K液晶テレビのハイグレードなシリーズです。『ローカルディミング方式』を採用したモデルが多く、しっかりとしたコントラスト(色のメリハリ)を実現。「有機ELは高くて手が出ないけど、高画質を楽しみたい」という方にはおすすめのシリーズです。
UHD 4K
4Kの大画面で、ネット動画も楽しむことできるコスパが良いシリーズです。別売りのスマートスピーカーを使用して、声でテレビの操作を行うことができるなど、テレビの可能性を広げてくれます。
実質同じシリーズを整理

なんか同じようなシリーズがいくつもあるよね?
ハイセンスの4Kはシリーズが多いですが、実質同じ、性能は同じというシリーズが多数あります。今回は理解しやすくするためにシンプルにまとめて扱います。
ビッグカメラ専用モデル
『A65G』はビッグカメラ限定デザインで色違いですので、今回はまとめて扱います。
・A6Gシリーズ=A65Gシリーズ
流通などでの違い
A6G、E6G、E65Gは仕様は同じで販売先や画面サイズの取り扱いに違いがあります(サイズは後述します)E65Gはゲオオンラインストア向きのモデルです。他にもE7HはAmazon限定で外形などに多少の違いはありますが、U7Hと仕様は同じです。
まずは機能や仕様を簡単に解説
それぞれのモデルの違いをご理解してもらうために、テレビの仕様や機能について簡単に解説させて頂きます。
パネル方式
パネル方式は映像の美しさを大きく左右します。気になるシリーズがどのタイプのパネル方式かは必ず確認することをおすすめします。
◆VA方式
・コントラスト比が高いため正面からの画質は美しいが、ななめから見ると白くなる。◆ADS方式(IPS方式)
・視野角がとても広く、ななめからでも美しい映像を楽しめるが、正面はVA方式に画質でおとる。実質的にはADS方式とIPS方式は同じ。
バックライト
液晶テレビは、バックライトの方式によって画質が変わります。主に『エッジ型』と『直下型』に分けられます。直下型はコストが上がりますが、細かい制御が可能で黒をしっかりと黒く表現するのが得意です。エッジ型は黒い部分が白っぽくなってしまう傾向がありますが、構造がシンプルで低価格のテレビに使用されることが多いです。
左:エッジ型 / 右:直下型
引用:東芝ライフスタイル
今回ご紹介するハイセンスの4Kテレビは全て直下型です。直下型にはさらにハイグレード版の『ローカルディミング方式』という技術があります。
ローカルディミング
ローカルディミング方式は、ULEDシリーズで採用されている方式です。ローカル(部分)、ディミング(光の調整)の言葉の通り、より細かい範囲ごとに光の調整を行う技術です。『部分駆動方式』などと呼ばれることもあります。
細かい範囲、さらに個別の明るさ(輝度)を細かく調整することで、黒い部分をより黒く強調することができ、コントラストの向上を図ります。有機ELに対抗する技術として注目を集めています。他にも『広色域』、すなわち通常のテレビやモニターが表現できない範囲の色彩も表現できますので、あざやかで美しい映像を楽しむことができます。
◆対応:U9H/U8FGなど
倍速(倍速駆動)
テレビは1秒間に60枚(60コマ)のパラパラ漫画のように画像を切り替えることによって動画を表現します。しかし、激しいスポーツなどの場合、60コマでは不十分で、ぼやけたりカクカクとした動きになることがあります。激しい動きをなめらかに表現する機能が『倍速』です。
コマとコマの間に新たに中間の映像を生成して入れることで、よりなめらかな映像を実現します。
ネット動画
ネット動画(ビデオオンデマンド:略してVOD)対応のテレビであれば、YouTubeなどを大画面で楽しむことができるので便利です。シリーズによって対応している動画、対応していない動画があります。ご希望のネット動画に対応しているかを必ずチェックすることをおすすめします。
映像に関する仕様の違い
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※スマホなど
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|
型式 | U9H | U8FG | U7H E7H |
U7FG | A6H | A6G/A65G E6G/E65G |
シリーズ | ULED 4K | ULED 4K | UHD 4K | UHD 4K | UHD 4K | UHD 4K |
解像度 | 4K | 4K | 4K | 4K | 4K | 4K |
パネル方式 | ADS | ADS ※50VはVA |
VA 55/75VはADS |
ADS 50/58VはVA |
ADS 50VはVA |
ADS ※50VはVA |
エンジン | NEOエンジン Pro |
NEOエンジン plus 2021 |
NEOエンジン Pro |
NEOエンジン 2021 |
NEOエンジン Lite |
NEOエンジン Lite |
バックライト | ローカル ディミングPro |
ローカル ディミングplus |
直下型 | 直下型 | 直下型 | 直下型 |
HDR | HDR10 HLG DolbyVision IQ |
HDR10 HLG | HDR10 HLG DolbyVision IQ |
HDR10 HLG | HDR10 HLG | HDR10 HLG |
倍速対応 | ● | ● | ● | – | – | – |
引用:ハイセンス
機能に関する仕様の違い
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※スマホなど
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|
型式 | U9H | U8FG | U7H E7H |
U7FG | A6H | A6G/A65G E6G/E65G |
4Kチューナー数 ()地デジ・衛星 |
2(3) | 1(3) | 2(3) | 1(3) | 1(2) | 1(2) |
HDMI入力の数 | 4 | 4 | 4 | 4 | 3 | 3 |
ネット動画 | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
外付けHDD録画 | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
引用:ハイセンス
サイズ一覧表
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シリーズ | U9H | U8FG | U7H | E7H | U7FG | A7H | A6G | A65G | E6G | E65G |
43V | – | – | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
50V | - | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
55V | – | ● | ● | ● | – | ● | ● | – | – | – |
58V | – | – | – | – | ● | – | – | – | – | – |
65V | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | – |
75V | ● | ● | ● | – | – | ● | ● | ● | ● | – |
85V | – | – | ● | – | – | – | – | – | – | – |
引用:ハイセンス

なるほど。製品の違いが分かったよ。ちなみに、おすすめのモデルとかあるの?

①高画質で美しい映像を楽しめるモデル、②コスパが良くてネット動画も楽しめるモデルをご紹介します!
ハイセンスのおすすめの人気シリーズ2選

気になる商品はリンク先から『購入者のレビュー』だけでもチェックすることをおすすめします。貴重な情報が含まれていることがあり、意外に勉強になりますよ!
美しい画質で高機能な4Kテレビが良い方:U8FGシリーズ
映像の美しさにこだわりたい方は有機ELに対抗する技術と言われているULEDを採用した『U8FGシリーズ』がおすすめです。高画質をお手頃な価格で楽しむことができます。
U8FGシリーズの購入者の感想
◆満足の声
・コスパは最強。高画質の大画面
・画質も音質も良い
・想像以上に良かった
・YouTubeも大画面で楽しめる
・欲しい機能は全部詰まったモデル
・買って良かった
・レグザの上位機種のような感じのモデル
◆不満の声
・リモコンの効きが少し悪い
・リモコンで電源をONして映るまでに時間がかかる
・画質は悪くはないが特別良くはないかも
・画質にこだわりがあるなら有機ELが良いかも
・音質にこだわるならサウンドバーは欲しい
価格は抑えてネット動画を楽しみたい方:E6Hシリーズ
低価格でネット動画を手軽に楽しみたい方は『E6Gシリーズ』がおすすめです。サイズの種類も豊富でお部屋にピッタリのサイズを選ぶことができます。
E6Gシリーズの購入者の感想
◆満足の声
・ネット動画対応はとても満足。映像もきれいで子供も喜んでいる。
・東芝のレグザを使っていたが画質は負けていない
・映像も音声もしっかり
・良い買い物ができた
◆不満の声
・裏番組は1つしか録画ができない。
・リモコンの反応が悪い時がある
・ゲームをするなら専用のゲーミングモニターの方が良い
・音楽を聴くには音質が不満