ワイヤレスイヤホンの購入を検討中
・SOUNDPEATS Mini Pro HS
この商品はどんな特徴のイヤホンなの?実際に使った感想を聞いてみたいな。
こんな質問にお答えします。
・SOUNDPEATS Mini Pro HSの特徴と実機レビューをご紹介します
・良かった点/気になった点をご紹介します
ハードウェアエンジニアのうましです。実際に、SOUNDPEATS Mini Pro HSを使用した感想をご紹介します。
SOUNDPEATS Mini Pro HSのレビュー
SOUNDPEATS Mini Pro HSは、日本オーディオ協会の認証を受けているハイレゾ対応の完全ワイヤレスイヤホンです。今回は、SOUNDPEATS様からご依頼を頂き、SOUNDPEATS Mini Pro HSを実際に使用して良かった点、気になった点をご紹介します。
SOUNDPEATS Mini Pro HSの特徴
まずは、SOUNDPEATS Mini Pro HSの主な特徴をご紹介します
高音質コーデックのLDAC対応
『コーデック』とは、Bluetoothで音楽を伝送する際に音声データを圧縮する技術のことです。このコーデックの方式によっては、人間が感じづらい音域(特に高音域)をごっそりとカットしてデータ量を減らして音声をイヤホンに送っています。
SOUNDPEATS Mini Pro HSは、従来のBluetoothのコーデック方式であるSBC方式の約3倍の情報量を伝送できる『LDAC方式』に対応しているので、96kHz/24bitのハイレゾ相当(最大990kbps)を実現し、より高音質の音声を楽しむことができます。
特に従来の方式(SBC)とLDAC方式の違いが出る部分は高音域です。
◆従来の方式(SBC方式)
・20Hz~20kHZ
◆LDAC方式
・20Hz~40kHz
そのため、SOUNDPEATS Mini Pro HSは、従来のSBC方式では再現できなかった高音域まで表現することが可能でより美しい音声を楽しむことができます。
iPhone/iPadはLDACに非対応なので注意
最近のAndroidのスマホは、LDACに対応している機種が多いですが、Apple製品はLDAC非対応ですのでご注意ください(Apple製品はAAC方式を採用)。
ハイブリッドアクティブノイズキャンセリング機能を採用し風切り音も軽減
SOUNDPEATS Mini Pro HSの大きな特徴が、『ハイブリッドアクティブノイズキャンセリング機能』を搭載し、最大で40dBまでの騒音を軽減してくれることです。アクティブノイズキャンセリングとは、周囲の騒音と逆の音声を重ねることで周囲の騒音を打ち消す技術です。
SOUNDPEATS Mini Pro HSは、『フィードフォワード』と『フィードバック』の方式を組み合わせた『ハイブリッド方式』を採用することで周囲の雑音を打ち消してくれます。さらに風を検知すると『風切り音軽減機能』によって、風の雑音を低減してくれますので、『静寂』の中で音楽を楽しむことができます。
周囲に合わせた3つのモードで音楽を楽しめる
SOUNDPEATS Mini Pro HSは、3つのモードで音楽を楽しむことができます。
①ANCモード(ANC有効)
②外音取り込みモード
③通常モード
お使いの環境に応じた最適な設定で音楽を楽しむことができます。
非常に長い電池の持続時間(最大8時間)
満充電時の再生可能時間は最大8時間(AAC時)、充電ケースと併用すれば最大28時間も楽しめますので、電池切れを気にせずに音楽を楽しむことができます。
SOUNDPEATS Mini Pro HSを実際に使ってみる
それでは実際に実機レビューを行ってみます!
キラキラと輝く美しいパッケージ
パッケージを開封した様子
・SOUNDPEATS Mini Pro HS本体
・充電ケース
・交換用イヤピース(S/L)
(Mサイズは本体に取付け済み)
・充電用USB Type-C
・取扱説明書
・専用アプリの説明書
取扱説明書も日本語対応で分かりやすい
落ち着いたブラックとゴールドのラメの組み合わせが美しい
背面には充電用USB Type-C
カタログ(37.5g)通りの重量
片側の重量(こちらもカタログ通り)
ケースと同じくブラックとゴールドのデザインは高級感があります
耳にぴったりとフィット。質感も良好です。
タッチしてモードや音量などを快適に操作
SOUNDPEATS Mini Pro HSの良かった点
ANCモードは驚くほど周囲の雑音を打ち消す
SOUNDPEATS Mini Pro HSは、先ほどご紹介したように3つのモードで音楽を楽しむことができます。あらためてご紹介します。
①ANCモード(ANC有効)
②外音取り込みモード
③通常モード
左側のイヤホンを1.5秒長押ししてANCモードに切り替えてみます。すると、水の中にでも入ったように周囲の雑音が「シーン」と静かになります。
ANCモードの効果はお世辞抜きで驚きました。周囲の騒音を抑制した静寂の中で楽しむ音楽は格別です。
大きな騒音はANCモードでも残りますが、明らかに騒音を抑制してくれていることを体感します。これなら騒がしい場所でも音楽を楽しむことができます。
エンジン音や走行音の抑制には効果大です
ANC機能は耳にも優しい
ANCモードのメリットはきれいな音楽を楽しめることだけではありません。騒音の中でイヤホンを使用して音楽を聴くとつい音量が大きくなりがちで耳に負担がかかります。
WHO(世界保健機関)も「大音量で音楽を聴き続けると難聴のリスクが高まる」と指摘しています。
そんな時に、ANCモードが効果的です。周囲の騒音に負けないようにイヤホンの音量を大きくするのではなく、ANCモードで周囲の騒音をキャンセルすれば、無理に音量を上げなくても騒音を抑制して音楽が楽しめますので、耳に優しいというメリットもあります。
「カフェや図書館、公共機関の乗り物などで周囲の雑音を抑えて音楽を楽しみたい」という方には、ANC機能を搭載しているSOUNDPEATS Mini Pro HSは、とてもおすすめです。
SOUNDPEATS Mini Pro HSは、電車やバス、飛行機などで音楽を楽しみたい方には特におすすめですよ!
低音域や中音域が豊かでバランスが良い音質
安っぽいイヤホンに多いスカスカとした音質ではなく、SOUNDPEATS Mini Pro HSは、低音もしっかりと感じることができます。さらに、SOUNDPEATS Mini Pro HSは、俗に『ドンシャリ』と呼ばれる低音と高音が強調された音質ではなく、豊かな中音域もしっかりと感じることができる深みのある音質になっています。低音から高音までバランス良く感じることができる音質が魅力的です。
この価格帯のイヤホンの中では、音質が良くコスパは非常に高いと言って良いかと思います。
電池の持ちが本当に良い(実測済み)
先ほど電池の持ちの良さをご紹介しましたが、たしかにiPhone(AAC方式)の通常モードだと8時間持ちます。これだけ持てば、電池の減りを気にせずに音楽を楽しむことができます。ただし、注意点もあります。高音質を楽しめるLDAC方式で使用する場合は、データ量が多くなるためだと思われますが電池の減りが早くなります。
動作時間を実測
①iPhone SE2(コーデック:AAC)
・通常モード:約8時間
・ANCモード:約6.5時間
②Android(コーデック:LDAC)
・通常モード:約6時間
・ANCモード:約4.5時間
特にAndroidユーザーの方は、「コーデック方式で電池の持ちが変化する」という点はご注意ください。
法規制の面もしっかり(技適も取得済み)
SOUNDPEATS Mini Pro HSは、完全ワイヤレスイヤホンで取得が義務付けられている技術基準適合証明等(技適)はしっかりと取得してあります。法規制の面もしっかりと守られている製品ですので、安心して使用することができます。
技適取得済みの表示
「法律を守るなんて当然じゃないの?」と感じる方もおられるかもしれませんが、Amazonなどのネットショップでは、違法な商品が普通に流通しています。僕も実際に違法な商品が発送されてきた経験があり返品したこともあります。そのため、SOUNDPEATSのように「しっかりと法律を守った製品」を選ぶことは非常に重要です。
PSEはないけど大丈夫(PSEは不要)
電気用品に詳しい方の中には、「PSEマークを取得しているのだろうか?」と気になる方もおられるかもしれません。日本ではモバイルバッテリーやワイヤレスイヤホンのケースなどのようにリチウムイオン電池を使用しているものは、電気用品安全法で規定されている『PSEマーク』を取得することが義務付けられています。
SOUNDPEATS Mini Pro HSの充電ケースには、PSEマークの表示はありません。しかし、法的に問題ありません。 その理由は、SOUNDPEATS Mini Pro HSの充電ケースで使用しているリチウムイオン電池が小さいためです。PSEマークが必須の製品は次の通りと定められています。
内蔵する単電池1個当たりの体積エネルギー密度が、400Wh/L(ワット時毎リットル)以上のものが対象となる。
SOUNDPEATS Mini Pro HSの充電ケースで使用しているリチウムイオン電池の体積エネルギー密度は345.97Wh/L(SOUNDPEATSに確認済み)と小さいので、PSEマークの取得は不要です。
SOUNDPEATS Mini Pro HSの気になる点
全ての音域の騒音をANC機能でキャンセルできるわけではない
これは、SOUNDPEATS Mini Pro HSに限りません。ANC機能が効果的な雑音とあまり効果を感じない雑音があります。
低音域や中音域の雑音は打ち消しやすく、高音域は一般的にANCではキャンセルしづらいと言われています。実際に、SOUNDPEATS Mini Pro HSのANCモードで雑音の抑制効果を確認してみました。
【ANCが効果的な雑音】
・車やバスのエンジン音や走行音
・飛行機やヘリコプターが通過する音
・風のザーッという音
【ANCの効果が少なかった雑音】
・金属同士をぶつけたキンキンした音
・パキッという音
・乾いた落ち葉を踏んだ時のカサカサした音
ANC機能のこのような特性をご理解の上で購入することをおすすめします。
金属音などの抑制はあまり感じませんでした
ワイヤレス充電(Qi)には非対応
最近では、AppleのAirPodsのようにワイヤレス充電(Qi規格)で充電できる完全ワイヤレスイヤホンもありますが、SOUNDPEATS Mini Pro HSは、ワイヤレス充電には非対応で、USB Type-Cで充電する必要があります。
僕の場合は、メインで使用しているiPhoneを毎日ワイヤレス充電で充電するので、SOUNDPEATS Mini Pro HSもワイヤレス充電に対応しているとなお良かったと感じました。
ワイヤレス充電対応ならさらに便利だと感じました
USB Type-Cでの充電は必要ですが、僕の場合は1回の満充電で1週間は余裕で持つのでストレスに感じるほどではありません。
インナーイヤー派の人は慣れが必要かも
これは好みのお話になりますが、SOUNDPEATS Mini Pro HSは、『カナル型』(耳栓型)と呼ばれる耳の奥に入れるタイプのイヤホンになります。僕は今まで『インナーイヤー型』をよく選んでいました。
インナーイヤー型
SOUNDPEATS Mini Pro HS
(カナル型)
カナル型(耳栓型)には次のメリットがあります。
・密着性が高く外れにくい
・低音が効きやすく音漏れがしにくい
高音質を楽しむのであれば、カナル型が有利ですが、慣れが必要と言われています。
僕は、あまりカナル型は使用しないので、SOUNDPEATS Mini Pro HSを使った初日は「耳にイヤホンを入れている感じ」が少し気になりました。ただ、1日くらい使用すると慣れました。
僕のようにインナーイヤー型をよく使用される方は、イヤーピース(3サイズ付属)のSサイズを使用すると耳に入れている感覚を軽減できるかと思います。
カナル型は慣れが必要と言われてはいるものの現在のイヤホンはカナル型が主流です。最初は少し違和感を感じるかもしれませんが、カナル型に慣れ親しんでおいた方が、選ぶ商品の幅が広がりますので、SOUNDPEATS Mini Pro HSでカナル型を体験しておくのもありだと思います。
ANC機能は使用する場所を選ぶ必要があり
ANC機能は、周囲の雑音を低減してくれることが大きなメリットであると先ほどご紹介したのですが、使用する場所を選ぶ必要があります。図書館やカフェ、電車やバスなどの公共機関で座って音楽を楽しむのには最適ですが、公道でウォーキングやランニングしたり危険な場所での使用にはおすすめできません。
公道などでANC有効は危険
もちろん、ANC機能なしのイヤホンも公道などで使用するのが危険なのは同様ですが、ANC機能を有効にすると周囲の音を抑制する効果が強いので、自動車のクラクションや誰かに話しかけられても気づきにくくなります。ANC機能を活用する際には、安全を確保できる場所で有効にすることをおすすめします。
結論:1つは持っておきたい高コスパのANC機能付きのイヤホン
SOUNDPEATS Mini Pro HSは、1度使用すると手放せないワイヤレスイヤホンでした。低音域から高音域までバランス良く美しい音質を楽しむことができます。
しかし、何と言っても1番の魅力はやはりANCモードが強力に周囲の雑音をキャンセルしてくれることです。通学や出勤、出張などの移動もきれいな音質でお気に入りの音楽を楽しむことができます。コスパ最高のANC対応ワイヤレスイヤホンをお探しの方には、SOUNDPEATS Mini Pro HSがおすすめです。
「周囲の雑音を低減してくれて音質が良いワイヤレスイヤホンはないかな?」とお考えの方には、SOUNDPEATS Mini Pro HSはおすすめですよ!
ANCモード対応で高コスパのモデル
SOUNDPEATS Mini Pro HSの仕様
メーカー | SOUNDPEATS |
モデル名 | Mini Pro HS |
最大ノイズカット | 最大40dB |
コーデック方式 | LDAC / AAC / SBC |
連続使用 | 最大8時間 ※ケースで2.5回充電可能 |
充電ポート | USB Type-C |
動作可能な距離 | 10m |
片耳での使用 | 可能 |
本体寸法(ケース込み) | 60 x 22.5 x 48 mm |
重量 | 約4.97g(イヤホン片側) 約37.5g(充電ケース+イヤホン両側) |
防水規格 | IPX5(汗をかいても安心) ※水没は不可 |