国民年金未納者の末路|どうせもらえないと払わなかった男

社会問題

国民年金未納者の末路|どうせもらえないと払わなかった男

※国民年金未払いから差押えまでの流れ

健吾さん(仮名:36歳)

「まさか本当に差し押さえられるなんてね」

俺は高校を卒業してからずっとフリーターをしていました。居酒屋とかカラオケで働いて転々としていたけど最近は知人の服屋でバイトしているよ。俺は一生独身で「気楽に生きていくんだ」と心に決めていた。だから不安定でも自分のやりたいことができるフリーターという生き方を選んだんだ。意外に稼いでいて年収は320万円くらいはあったんだよ。

実はお恥ずかしながら、俺は「国民年金」を払っていなかった。なぜなら「年金は減額される」とか「年金はもらえない」とか言われている時代に年金をきっちりと真面目に払うのはバカバカしいと思っていてね。だからは俺は1円も国民年金を払っていなかった。でも、あんなことになるなんてな。

ある時から俺に「国民年金を払ってください」と催促が来るようになった。最初は「電話での催促」と「国民年金未納保険料納付勧奨通知書」、俗にいう「催告状」と呼ばれるペラッとめくるハガキのあれだよ。電話と催告状はあくまで「督励」、つまり「年金を払い忘れていないか確認してください。年金は自主的に払ってくださいね」と通知するものなんだ。

電話やハガキの催告状を無視し続けていた俺には次に「特別催告状」という「封筒」が届くようになった。これは封筒の色が重要で、最初は青、2回目は黄色、最後の3回目は赤(ピンク)の封筒で来る。これで危険度が分かるんだ。普通の人はこの封筒を受け取ったくらいから「やばい」と思って国民年金を支払うらしい。でも俺は「もらえない年金なんて払えるか」と考えていたから、この通知も無視し続けた。

すると今度は「督促状」が届いた。さっきも紹介したけど今までは「督励」、つまり「国民年金の支払いを忘れていませんか?自主的に払ってください」という意味の通知だったのがここからは「年金を払え。法的処置に出るぞ」という意味の通知に変わる。さすがに不安になった俺はネット掲示板を確認したり知恵袋で質問してみた。するとこんな書き込みがされていた。

「そんな書類は無視して捨てよう」
「差し押さえなんてないよ」
「もらえない年金なんて払えるか!」

こんな書き込みを見て安心した俺は督促状も無視をした。

督促状を無視した俺にある日、ついに「差押予告通知書」が届いた。俺は「年金ごときで財産の差押え?大げさすぎだろ。ドラマかよ」と笑ってその通知書もゴミ箱に捨てた。しかし、実はもう笑って済むような事態ではなかったんだ。

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