お得なAmazonタイムセールはこちら

プロゲーマーを目指した若者の悲惨な末路|過酷なeスポーツの専門学校生

読み物

あれは8月の暑い日のことでした。その日は日曜日。いつもの休日のように午前8時からストリートファイターをやり続けていました。僕のアパートにはエアコンがなく、汗だくになりながらゲームをプレイしていました。

3時間ほど経過した頃です。僕は左足が少し腫れていることに気づきました。

(ん?虫にでも食われたかな?)

僕はそれくらいに軽く考えてゲームを続けました。

しかし、その1時間後、左のふとももを中心に左足がパンパンにはれて激痛が走りました。

(痛い!なんだ!?)

次第に息苦しさも感じます。僕は、ただごとではないと感じ、急いで救急車を呼びました。数分後、駆けつけた救急隊員の方にこう告げられました。

「エコノミークラス症候群の症状です。一刻を争います」

水分不足と同じ姿勢を長時間続けていたことが原因で僕は『エコノミークラス症候群』になってしまったんです。幸い隊員の方と病院のお医者さんの処置が迅速であったため、命に別状はありませんでした。

後から医師の方に教えてもらったのですが、あと10分連絡が遅かったら命の危険性もあったということでした。僕の場合、1週間の入院で退院し、しばらく血栓の予防の飲み薬を服薬することで済みましたが、あのままアパートの部屋で倒れていたらと思うとゾッとします。

入院中にネットで検索して知ったのですが、韓国ではオンラインゲームを50時間もプレイして死亡した方がいるそうで、他にもインドでは16歳の若者がゲームで興奮しすぎて、アドレナリンの急激な上昇を引き起こし、心停止を起こして死亡した実例もあるそうです。ゲームでの死亡事故は世界中で多発しているという現実を知りました。

僕はこの入院生活でふと考えました。

(僕にプロゲーマーは無理だ・・・)

ゲームで飯を食っている人達は天才的なスキル、もしくはエンターテイナーとしての実況のスキルが天才的な人達のみ。僕はとてもその方たちのようになれないと痛感したんです。ゲームのトッププレイヤーは別世界の人達でした。

両親もすぐに病院にかけつけてくれました。両親は「もう実家に戻っておいで」と優しく言ってくれました。僕は病院を退院後、すぐにeスポーツの専門学校をやめました。