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【実話】株の空売りで失敗して破産を覚悟した話|ストップ高の踏み上げで焼かれかけた悲惨な体験

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【実話】株の空売りで失敗して破産を覚悟した話

うまし(管理人:35歳)

「本当に破産を覚悟したよ」

株の信用取引の「空売り」に手を出して眠れなかった夜を今も忘れない。僕はそれまである方法で利益をずっと出していたんだ。継続してうまく行っていたからそれが「必勝法」だと妄信していた。

その手法というのは仕手っぽく吊り上げられた株の上昇が止まった局面で空売りを入れるという方法だよ。冷静に考えるとめちゃくちゃ危険な手法。でも、これがそこそこ儲かっていたんだ。空売りというのは簡単に説明すると「株価が下がると儲かる。逆に株価が上がると損する」という取引なんだ。

僕は日常的に株価の上昇ランキングで意図的に吊り上げられている銘柄をチェックしていた。そして2015年7月28日にそろそろ空売りを入れて良さそうな銘柄を見つけた。

「ウィルソン・ラーニング ワールドワイド(9610)」
※以後「WLW」

WLWは3日間で350円から600円までなんと70%も暴騰していたんだ。そして7月28日の昼過ぎから株価の上昇がストップしてモタモタし出したんだよ。ちょうどその時、僕は昼休みで「ここがチャンス」と判断して空売りを仕掛けた。

証券会社に150万円を保証金として入れていたから信用取引の空売りは最高で3倍の450万円分の取引ができる。だから僕は限度の8割の360万円分(600円x6,000株)の空売りをしたんだ。

常識のある人が聞いたら「バカじゃないの?」というほど危険な取引。おっしゃる通り。でもこの方法で勝ち続けていた僕はお恥ずかしながら頭が狂っていたんだ。

空売り後、僕は「さあ下がれ」と思い、午後の仕事に入った。株価のチェックは一時中断。そして15時30分頃、仕事の休憩中に株価を確認したんだ。僕は全身から冷や汗が出て、その場で固まってしまった。

「ストップ高で張り付いている・・・」

「買いは家まで売りは命まで」という言葉を思い出した。買った株は暴落しても株価「0円」が損失の上限で確定しているけど空売りした株価はどこまで上がるか分からない。つまり損失の上限が現時点で確定してないから損失が恐ろしいほど膨らむ可能性がある。明日ストップ高だったら僕は損切りをするチャンスすらないんだ。

1日ストップ高になる毎に60万円損失が出る計算。仮に3日続けば180万円で僕は150万円しか証券会社に入れていないから30万円は借金になる(追証が必要)。しかし、ストップ高は何日続くか分からない。

同じ年の2015年4月にクボテック(7709)という会社が2週間で320円から1600円まで、なんと5倍になったんだ。同様に僕が空売りしたWLWが5倍になったら僕は1千万円以上の借金を抱えることになる。

その時、僕はいかに軽い気持ちで空売りをしていたか、無謀なことをしていたかに気づいたんだ。僕はこの事態を理解した瞬間にストレスで腹を壊した。パソコンのキーボードを打つ手がヌルヌルと嫌な汗で濡れている。10分もしないうちに僕は精神的にも肉体的にもおかしくなってしまった。

僕の様子がおかしいことに気づいた上司が声をかけてきた。

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