
知り合いがテレビを購入したけど「ななめから見ると白くなる」と不満を漏らしていたけど、これは不良じゃないの?白くなりにくいテレビを教えて欲しいな。
こんな質問にお答えします。
・テレビをななめから見ると白くなる理由を解説します
・ななめから見ても白くなりにくいテレビをご紹介(購入者の声を含む)します。

映像機器の設計・開発エンジニアのうましが解説します。
テレビをななめから見ると白いのはなぜ?
4K液晶テレビの不満で、特に多いのが
・正面から見るときれいなのにななめから見ると白っぽくなる
・ななめから見ると色がおかしい
というものです。
これは不良ではなく液晶パネルの種類によるものです。
今回は、難しいお話はせずに簡単に分かりやすく3つの液晶パネルの種類について解説させて頂きます。
液晶パネルの3つの種類
液晶パネルは大きく分けると、
・TNパネル
・VAパネル
・IPSパネル(ADSパネル)
上記の3種類に分けられます。どれが良いとは言えず、それぞれ得意・不得意があります。特に特徴が出るのがななめから見た時の画質です。
TNパネル
いわゆる普通の液晶パネルです。現在のテレビには、ほぼ使われていないタイプですが、ゲーム用モニターでは最新の高機能版でもTNパネルが採用されている場合が多いです。
◆メリット
・低価格
・激しい動きの映像に向くのでゲームに適している
◆デメリット
・ななめから見ると、色がすごく変わりやすい
・画質は他の2種類の液晶パネルよりも劣る
◆こういう方におすすめ
・本格的にゲームをしたい方
VAパネル
正面からの美しさを重視した液晶パネルです。高価格な4K液晶テレビにも使用されることが多いタイプです。映像のコントラスト(色のメリハリ)がしっかりしていますが、ななめから画面を見ると白くなりやすい特性があります。
◆メリット
・正面からは美しい映像を楽しめる(コントラストが高い)
◆デメリット
・ななめから見ると色が白っぽくなったり色が変わりやすい
◆こういう方におすすめ
・ソファーなど決まった場所から、正面に置いたテレビを見る機会が多い方
IPSパネル(ADSパネル)
正面からのコントラスト(色のメリハリ)はVAパネルにおとりますが、ななめから画面を見ても色が変わりにくい液晶パネルです。IPSパネルとADSパネルは厳密には違いますが、エンジニアなど技術的に細かい仕様を気にされない方は同等と考えてもらって構いません。
◆メリット
・ななめから画面を見ても美しい映像を楽しめる
◆デメリット
・正面はVAパネルよりも画質が劣る(コントラストで劣る)
◆こういう方におすすめ
・リビングに置いたテレビを、キッチンから視聴するなどのように、ななめから画面を見る機会が多い方

3種類のどれが良いというわけではなく、用途によって向き・不向きがあります。
仕様を非公開にするメーカーも増えている
最近では使用している液晶パネルを公表しないメーカーが増えているため購入後に発覚して後悔される方も少なくないようです。

ななめから画面を見ても美しい液晶パネルを使用しているおすすめの4Kテレビはある?

ななめから見ても白くなりにくい液晶パネルを使用している4K液晶テレビをご紹介します。
ななめから視聴しても美しい4Kテレビおすすめ2選

気になる商品はリンク先から『購入者のレビュー』だけでもチェックすることをおすすめします。貴重な情報が含まれていることがあり、意外に勉強になりますよ!
UQ8000PJCシリーズ(LG)
世界的に有名な韓国のLGの4K液晶テレビです。ネット動画も楽しめる高機能モデルでありながら、低価格でお求めやすいのが魅力です。
仕様
◆画面サイズ
・43/50/55/65/75V型
◆液晶パネル
・IPSパネル
◆ネット動画
・対応
購入者の声
・最高のコスパ。映像もきれい
・ななめからもきれいに見れる
・画質は良いが音質はいまいち
・遅延があるのでゲームには不向き
A6Hシリーズ(ハイセンス)
東芝レグザを子会社にするなど世界的に勢いがあり人気急上昇中の中国のハイセンスの4K液晶テレビのシリーズです。こちらもお求めやすい価格でネット動画も楽しむことができます。
仕様
◆画面サイズ
・43/55/65/75V型
※A6Hシリーズの50V型はVAパネルです。
◆液晶パネル
・ADSパネル
◆ネット動画
・対応
購入者の声
・安かったけど予想以上に良かった。
・この価格でこの画質はすごい
・高音質とは言えない。音質はいまいち
・番組表が見にくい