EIZOのモニターは、なんであんなに高いの?評判は?実際に使った人の感想を聞いてみたいな。
こんな質問にお答えします。
・EIZOという会社について解説します
・EIZOがなぜ高いかを解説します
・EIZOを実際に使った感想をご紹介します
映像機器の設計・開発エンジニアのうましが解説します
EIZOのモニターについて解説
EIZOはこんな会社
EIZO株式会社は、日本企業で、石川県に本社があります。モニターの製造・販売を専門に取り扱う会社で、過去に『NANAO(ナナオ)』というブランドでも製品を販売していたこともあります。
EIZOのモニターについて
EIZOのモニターの特徴は美しい画質と高い信頼性です。モニター業界で高級モニターという絶対的な地位を確立しています。その信頼性の高さからCTやレントゲンなどの医療関係のモニターに採用されることもあります。
以前、僕が世界的に有名なHDMIの検査機器メーカーに訪問した際にも「やはりEIZOはすばらしい」と業界内でもEIZOの品質の高さはとても評判が良かったです。
なぜEIZOはあんなに高いの?
絶対的な品質を確保するために開発や製造コストがかかっていますので、価格はモニターメーカーの中でもかなり高額になっています。
全て日本国内で開発・製造を行い、高い品質と信頼性をモニター業界で獲得しています。さらにEIZOの製品は最適な色を表現するために1台1台をていねいに色の測定、細かい調整を行って出荷しています。そのため海外の低価格なメーカーと比較すると価格が高めになっています。
実際にEIZOを使った感想
僕は、映像機器の設計・開発エンジニアということもあり、実際にEIZOを使用していますが、EIZOはとにかく発色が良いです。もう少し詳しくご紹介すると、白は白、黒は黒とコントラスト(色のメリハリ)が、明らかにしっかりとしていて映像に鮮明な美しさを感じます。
また、以前他社のモニターを使用していた時には、長時間パソコン作業を行うと眼精疲労から慢性的な頭痛や肩こりに悩んでいましたが、フリッカーフリー(ちらつき抑制)やブルーライト軽減搭載のEIZOを使用するようになってからは、それらが軽減したように感じます。これは効果に個人差はあるかと思いますが、参考程度にご紹介させて頂きます。
ただ、やはり気になるのは『価格』が高いことです。
しかし、人間の器官でも重要な『目』に関わる製品であるモニター、しかも数年間使用すると考えれば『自己投資』として、EIZOを選ぶのはとても良い選択肢だというのが本音です。
EIZOのモニターを選ぶ時の注意点
使用している液晶パネルの方式は必ず確認
EIZOのモニターを選ぶ際に必ず確認してもらいたいのは『液晶パネルの方式』です。
モニターの液晶パネルには、大きく分けて3種類があります。
【TNパネル】
画質は3つのタイプで最もおとる。ななめから見ると変色しやすく低価格のモニターで使用されることが多い。応答速度が早いので高価格なゲーミングモニターで使用されることも多い。
【VAパネル】
コントラスト(色のめりはり)がしっかりとしており、正面からの美しさは3つの中で最も良い。ただし、画面に角度をつけてななめから見ると白っぽくなりやすい。
【IPSパネル】
ななめから見ても色の変色がしにくく画質が安定していて美しい。しかし、3つのタイプで最も価格が高くなりやすい。
最近のEIZOのモニターはIPSが多いですが、古いモデルや中古品ではTNパネルのモデルもあります。長く使うことを考えると安定して美しい画質で表示してくれる『IPSパネル』の製品を選んでおくことをおすすめします。
画素ピッチには注意
モニターの画面は小さいドット(ピクセル)が縦と横に等間隔に並び、1つ1つが様々な色に光ることで映像を表現します。フルHD(1920×1080)のモニターの場合は、横に1920個、縦に1080個のドットが並んでいることを表します。
『画素ピッチ』というのは、1個1個のドットの間隔です。ほとんどのモニターは縦と横の間隔が同じですが、EIZOの製品には縦と横の間隔が異なるモデルがあります。縦と横のピッチがわずかに異なっても文章作成などではまず気になりませんが、注意が必要なのはデザインなどをされる方です。
EIZOのEV2360というモデルを例にすると、画素ピッチが「横0.254 x 縦0.248mm」となっていますので、パソコンで直径Aの円を描いた場合、EV2360の画面ではわずかに横長の楕円に見えます。
左:縦と横の画素ピッチが同じ
右:0.254×0.248mmの画素ピッチ
文章作成やネットサーフィンなどでは、不満に感じるほどは体感しずらいかと思いますが、デザインや図面などを細かい描画にこだわる必要がある方は、縦と横の画素ピッチが等しいモデルを選ぶことをおすすめします。
毎日使うものなら、自己投資で品質の良いEIZOを購入するのはありかも。ちなみにEIZOのおすすめはあるの?
①お求めやすいEIZOのモデル、②スタンダードなEIZO、③高画質の4KのEIZOをご紹介します!
EIZOモニターおすすめ3選(用途別)
気になる商品はリンク先から『購入者のレビュー』だけでもチェックすることをおすすめします。貴重な情報が含まれていることがあり、意外に勉強になりますよ!
シンプルでお求めやすいEIZOが良い方:EV2360
22.5インチのIPSパネルを採用したシンプルでコンパクトなモデルです。フレームレス設計なので、デスクの上を有効に活用することができます。また、ブルーライトカット、ちらつき(フリッカー)を完全にカットすることで目の疲労の軽減にもつながるコスパが非常に高いEIZOです。ただ、ドットの間隔が0.254 x 0.248mmと正方形ではないので、デザインなどのお仕事にはご注意ください。(末尾のBKはブラック、WTはホワイトです)
◆サイズ(解像度)
・22.5インチ
・WUXGA(1920×1200)
◆パネルタイプ
・IPSパネル(非光沢)
◆画素ピッチ
・0.254 x 0.248 mm
EV2360の購入者の感想
・画質や発色はさすが
・あこがれのEIZO。買い替えて良かった
・スタンドが大きいので場所を取る
・画素ピッチが正方形ではないのでデザインや設計には向かない
スタンダードでバランスの良いEIZOが良い方:EV2480-Z
ビジネス向けニュースタンダードのフルHDモニターです。昇降・チルト・スウィーベルの可動範囲が広く、快適な画面位置に調整できます。長時間のPC作業でも、目が疲れにくい機能が充実し、ちらつきの完全カット、ブルーライト軽減で集中力が高まり、生産性が更に向上します。末尾が『BK』は黒、『WT』は白で2色から選べます。
引用:EIZO-FlexScan EV2480-Z
◆サイズ(解像度)
・23.8インチ
・フルHD(1920×1080)
◆パネルタイプ
・IPSパネル(非光沢)
◆画素ピッチ
・0.275 x 0.275 mm
EV2480-ZBKの購入者の感想
・EIZOにして大正解だった
・安定のEIZO
・スタンドの形状が気になる
・価格は少し高め
4Kの高画質なEIZOモニターをお探しの方におすすめ|EV2785
EV2785は、USB Type-CケーブルでUSB Type-C対応ノートPCに接続すると、映像の表示、音声の再生、USB信号の伝送、ノートPCへの給電ができます。ブルーライトを低減し、ちらつきを完全カットすることで目への刺激を緩和します。末尾が『BK』は黒、『WT』は白で2色から選べます。
引用:EIZO-FlexScan EV2785
◆サイズ(解像度)
・27インチ
・4K(3840×2160)
◆パネルタイプ
・IPSパネル(非光沢)
◆画素ピッチ
・0.155 x 0.155 mm
EV2785の購入者の感想
・目に優しいディスプレイ
・完璧なモニター。なめらかでとても良い
・もう少し安ければなお良い
・MacBookProへの給電は不十分