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【実話】婚約指輪の購入でけんか|ティファニーでケンカを(高すぎて予算オーバー)

読み物

僕は自分の予算の範囲でどうにか妻に満足してもらう方法はないかと考えた。そして、1つ案を思い付いた。

本日、3回目のティファニー。まさか、この女性のあこがれの青色の店内が僕をここまで苦しめるとは。アイスコーヒーの飲み過ぎでお腹も限界だ。ここで「負け」てもカフェに逃げることはできない。

「お帰りなさい」と店員も冗談を言うくらい、親しくなってた。

来店するたびに小さくなっていく僕

負け犬で背中を丸めた僕は店員と妻にこう言った。

「完全に予算オーバーです。でも妻はティファニーの指輪が欲しいというので予算内で買える物をまず僕が選んで、その中から妻に選んでもらいます」

店員は言った。

「それはとても良い!!それが1番ですよ!!」

店員は契約を1件取れると確信したんだろう。1番喜んでいたのは間違いなく店員だった。

妻を別室に移動させて僕は40万円以下の指輪を全部選んだ。5個くらいだったかな。選んだ指輪の値札を外してもらって、別室で待機していた妻に選んでもらった。

僕を苦しめて妻を誘惑するものは「値札」だ。ティファニーにも40万円以下の素敵は指輪はたくさんあった。でも、40万円の隣に80万円とか150万円の値札が付いた商品があると明確に数値化されることによってどうしても40万円の商品は「弱く」見えてしまう。

だから「値段」という数値を隠すことで素直に商品の好みで判断できる。そして僕が決めるわけではなく、あくまで選択の範囲を絞っただけ。選ぶのは妻だ。

「これが良い!!」

1番シンプルな定番のような指輪を妻は選んだ。妻は喜んでくれた。ちなみに店員も大喜びだった。

実は妻が最終的に選んだのは僕がティファニーに最初に入店したときに「これ、良いな」と思ったものだった。シンプルだけど、ダイヤが1個キラキラと輝いていて「ザ・定番」という感じのやつ。きっと時代を超えて愛されるだろう。

ふと僕は帰りに思った。

今の僕の器では妻に送れるのは40万円が限界。でも、将来もうちょっと良いのを買ってあげられると良いなぁ

妻の実家でこの話をすると爆笑だった。妻のお父さん(僕の義父)が

「そこで150万円の指輪を買わなかったことは良い判断だった」

と、言ってくれた。

『ティファニーで朝食を』ではなく、『ティファニーでケンカを』は今では僕達夫婦の良い思い出になっている。

これから婚約指輪を買うカップルはくれぐれも『ティファニーでケンカを』にならないようにして欲しい。全ての女性がそうだとはもちろん言い切れないけど、うちの妻のように婚約指輪を選ぶとき「洗脳」されたような状態になる女性は少なくないと思う。ダイヤモンドはそれくらい美しい。

婚約指輪選びの時に女性が少しくらい暴走しても男性は

「女性はそういうものだ」
「かわいいやつだ」

そんな感じで温かく見守ってあげて欲しい。女性の大半はダイヤモンドの指輪を購入する機会は少ない。もしかすると婚約指輪が最初で最後のダイヤモンドの可能性もある。慎重になり、そして少しでも良いものを買いたいと思うのは当然のことだから。