メンヘラ女子の彼女にほれて結婚した男の末路
真司さん(仮名:28歳)
「メンヘラ女子も悪くはないね」
僕の妻は俗にいう『メンヘラ女子』なんです。精神的に不安定で、結婚当初はいろいろとトラブルもあった。いやー、本当にたくさんトラブルがあった・・・
だけど、今ではそこそこ楽しくやれてるんです。1冊の本がきっかけでした。
僕が妻と出会ったのは深夜のバーでした。僕が行きつけのバーのカウンターに1人で座って、流れるジャズを聴きながら飲んでいた時、たまたま隣の席に座ったのが、結婚することになる麻美(仮名)だったんです。
麻美はスラっとしているのに胸が大きいし、目が大きくて、まあ誰が見ても「いい女」でした。マスターが「お2人は同じ年くらいですよね?」と、話を振ってくれたことがきっかけで、僕は麻美と話をすることができました。
初対面なのに話が弾んであっという間に2時間くらい過ぎて、お店が閉店の時間になってしまいました。実を言うと出会ったその日にホテルで関係を持ってしまったんです。『それ』がきっかけで、僕と麻美は交際を開始しました。
麻美は外見だけじゃなくて料理は上手だし、きれい好きだし、一途で僕はすっかり麻美に夢中になってしまいました。
僕はどうしても麻美と結婚したかったから、交際を始めてたった1カ月で麻美にプロポーズをし、麻美が受け入れてくれて、僕達はとりあえず入籍だけすることになりました。
しかし、まさか麻美が『あんなこと』をするとは思わなかった。麻美は繰り返しになるけど、典型的なメンヘラ女子で精神面で問題がありました。
結婚する前からその傾向はあったけど麻美の顔やスタイルに夢中になっていた僕はそんな前兆を見て見ぬふりしていたんです。
僕は会社に出勤すると昼休み、15時、17時の休憩の時に必ず麻美にLINEで連絡をすることを義務付けられました。最初は寂しがり屋でかわいいやつだなくらいに思っていたけど、次第にめんどくさくなってきました。
ある日、会議でその時間にどうしても連絡できないことがあったんです。まあ、仕方ないですよね。会議が終わってからスマホを確認して腰を抜かしました。
「不在着信50件」
僕は目を疑いましたよ。
(な・・・なんだこれ?)
会議の後に麻美に電話すると麻美は金切り声でこう叫んだんです。
「浮気してるんでしょ!?私より好きな人ができたんでしょ!?」
僕は「何を言ってるんだ?会議だったんだよ」と説明しました。精神的に不安定になっている麻美を落ち着かせるのに時間がかかったけど、どうにか納得してくれたみたいでその場は落ち着きました。
しかし毎日決まった時間に連絡できるわけないないですからね。今度は取引先に訪問中に「連絡の時間」になったけど当然僕は連絡できない。すると今度はLINEのメッセージが1件届いた。内容を確認すると僕はギョッとしました。
「こんなに薬を飲んじゃった。あなたのせいです」
そんな怖いメッセージと一緒に10錠くらいのカプセルや錠剤の画像が一緒に送られてきたんです。やることが狂気じみているんです。だけどこれはまだ序章で麻美はさらにヒートアップしていくのですが。