メンヘラ女子の彼女にほれて結婚した男の末路|依存、薬、リストカットはあるけど魅力もある

読み物

ある日、麻美は僕に「他の女とは絶対にしゃべらないで」とか言い出しました。まあ現実的に無理じゃないですか。この世の半分は女性なのにそんなこと言われたら仕事もできないから。でも、めんどくさいことになりそうだったから「はいはい」と答えておいたんです。

そして、その翌日のこと。隣の奥さんに僕が「おはようございます」ってあいさつしたら、それを見ていた麻美が腹を立てました。

「約束が違うじゃない!」

と金切り声を上げて、いきなり洗面台からカミソリを取り出して、自分の手首をスパッと切ったんです。切った手首からは、じわっと血がにじみました。僕はあわてて麻美の手首を止血し、その日は会社を休みました。

その日以降、麻美は精神的に不安定になると手首を切ることが増えました。浅い傷ならまだしも、たまに結構深く切ることがあって、1度は血だまりができるくらい出血したことがあって救急車を呼んだこともありました。僕は次第に結婚生活に疲れを感じるようになったんです。

僕は結婚して3か月ほどで「この結婚は失敗だったんじゃないのか?」と感じるようになりました。でも、麻美は精神的に安定している時には本当に優しくて、家事もしっかりとこなしてくれる素敵な女性なんです。

そんなある日、本屋である1冊の本と出会いました。

『すべての女子はメンヘラである』

(すごいタイトルだな・・・)

僕の正直な感想はそうでした。しかし、興味があったので、その本を買って家に帰りテーブルの上に置いておくと麻美が「何、この本?」といって手に取り、ぱらぱらとページをめくり始めました。

そして、麻美はポツリとつぶやきました。

「私のことが書いてある」

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