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【実話】起業失敗の地獄の末路・裏社会に引きずり込まれた悲惨な脱サラ体験談

起業失敗体験談サムネ 読み物

Yさんのお店を出たらCさんのお店に寄ると約束していたので、そのままCさんのお店に向かった。

お店にはX社長もいた。僕がYさんに謝罪を済ませて帰ってきたので安心してくれたようだ。しかし、この2人は口をそろえて、こんなことを言った。

なあ、言っただろう。俺達がアドバイスしたからお前はYさんに許してもらえたんだぞ

僕の中で張りつめていた糸がプツンと切れた。別にその場で感情的になったとかではない。

Cさん、周囲に「暴力団の幹部のYさんがやってるお店は印象悪いし、フリーペーパーから外すらしいよ」と、変なうわさを広めてYさんの怒りに油を注いだのは、あなたですよね?

そして、なによりもX社長、あなたが勝手にYさんのお店の写真撮影の日時を決めて、僕に連絡せず、僕が結果的にすっぽかすことになったんだ。

なにが俺達のおかげだ。もうこの人達とはやっていけない。

僕の中でこの2人に対する嫌悪感が芽生えた。

僕は掲載の募集を締め切り、集まった分だけで薄っぺらいフリーペーパーを業者に手配し、コンビニや施設に置かせてもらった。ある美容院では僕のフリーペーパーを見て新規のお客様が増えた、このフリーペーパーは効果があっていいぞと言ってくれた。この地域では新鮮なデザインだったので若い人達の間ではちょっと話題になったとも聞いた。

でも、僕は決めていた。応援してくれた方々のためにとりあえず今回までは発行する。でも、これで打ち切ると。

僕にお礼としてお金を払うよと言ってくれたお店もあった。僕はありがたく受け取るつもりでいた。しかし、僕はそのお金を受け取ることはできなかった。なぜか?

X社長がお店をまわり、僕に渡すと言って全部自分のものにしたからだ。

50万円くらいはあった。僕はX社長に電話して「なぜそんなことをしたんだ」と聞いたがとぼけていた。だから、僕はX社長にこう告げた。

「もう2度と俺に連絡するな」

X社長は最後の最後まで狡猾で汚い男だった。こうして、僕はすってんてんになり、27歳の無職の男が1人誕生した。

その後は再就職先がなかなか決まらず、どん底の日々だった。将来が見えず絶望もしたが、今では再就職もでき、理解してくれる嫁と出会い、子供も生まれた。

27歳で何もかも失ったけど、1つ1つ取り戻してきた。

それぞれの後日談

X社長とはその後1度も会っていない。ただ、服のセレクトショップは順調らしく都市部の繁華街にも店を広げて繁盛しているとか。もしかすると「別の方法」で儲けているのかも知らないが、彼なりに楽しくやっているのだろう。X社長とは2度と会いたくない。

夜の世界の案内人としてお世話になったCさんは38歳という若さで亡くなった。仕事帰りに飲酒運転して自損事故を起こしたらしい。誰も巻き込まなかったことが幸いだ。お世話になった方がこのような形で亡くなるのは悲しい。

Cさんとは長い間連絡を取っていなかったが、実は亡くなる半年くらい前にお店に1人でお邪魔した。すると、Cさんはこんなことをおっしゃった。

「俺がお前を振り回して、お前の可能性をつぶしてしまったのかと後悔していた」

僕は、「Cさんは本当に良くしてくれました。つぶれたのは自分の力不足です」と返した。この時、心の底からそう思えたから。お店を出る時、Cさんは

「お前とは一生もう会わないと思ってた。でも・・・うれしかったよ」

と涙ぐまれていたのを忘れない。いろいろとあったが、僕はCさんにはとても感謝している。黙とうだけではあるが、Cさんのご冥福をお祈りした。

実はその後、Yさんを偶然見かけた。たまたま見かけて、遠くから見てただけ。Yさんと奥さんが2人でイオンの食料品売り場で総菜を買っていた。

「暴力団の幹部のYさんがスーパーの総菜を買うんだ・・・」

と、ギャップに驚いた。普通に考えれば裏社会の方だってイオンで総菜くらい買うだろうし、TSUTAYAでDVDも借りるだろうし、コンビニのおでんも食べたい時があるだろう。

何が言いたいか。裏社会の方は僕達のすぐ近くにいるということだ。上手に溶け込んで僕達と同じ社会を生きている。この記事を読んでくれている方が、この後コンビニに行ってレジに並んだ時、前の人がYさんのような裏社会の方の可能性もあるということを伝えたかった。

その後、Yさんに関する強烈な話を聞いた。Yさんにご迷惑をかけて逃げた若者がいたらしく、Yさんはその若者を金属バットでボコボコに殴って逮捕されたそうだ。

その若者は頭も殴られていて障害が残ったと聞いた。容赦ない。やはり、裏社会の方だった。僕がもしあの場で逃げていたらどうだったのだろうか。想像するだけで恐ろしい。

起業にあこがれる若者へ

35歳になった今思う。このチャレンジは本当に良かったと。本当に金では買えないものだった。「海外留学」や「プログラミング学習」も自己啓発としてはとてもいいと思う。でも、「社会の厳しさ」を教えてくれる自己啓発としてここまで効果的なものがあるだろうか。

この話は実話だ。僕の中でだけ、とどめておいて、墓場まで持って行っても良かったけど、起業に挑戦する若者に失敗談を話すことで何か得てもらえればと思い、思い出話を書かせてもらった。

最後に起業にあこがれる若者に一言だけ言葉を贈りたい。

「絶対にイモは引くな」と。